こんにちは!昭島市の買取専門店 買取リッチ東京 昭島中神店です。
動きが非常に激しかったこの1年の時計相場ですが、2021年も上半期を終えたところで若干落ち着きつつあるようです。
ロレックスではスポーツモデルの枠を超える高騰相場ができあがる一方、ノーチラスを筆頭にしたラグスポモデルの1000万超えも続き、台風の目がいくつもあるような1年でしたね。
さて、今回は昨年も行った換金率ランキングの2021年上半期最新版をご紹介していきます。
ぜひ最後までご覧ください。
第5位 ヴァシュロンコンスタンタン 68%
出典:https://www.vacheron-constantin.com/jp/home.html
2021年上半期換金率ランキング 第5位はヴァシュロンコンスタンタンで68%です。
世界三大時計の一角を成すヴァシュロンコンスタンタンは1755年の創業になります。
1755年は日本ではまだまだ江戸時代であることからも、ブランドの歴史の長さがよくわかるでしょう。
1790年にはブランド初の複雑機構を完成させており、雲上時計らしい開発力の高さを見せています。
ラグスポ高騰の中オーヴァーシーズは?
ヴァシュロンには260年を超える歴史がありますが、代表作は1996年登場のオーヴァーシーズと言ってよいでしょう。
ロイヤルオーク、ノーチラスの系譜に連なるラグスポの王道モデルであり、現在のラグスポ高騰相場の中で実勢価格は上昇中です。
しかし、後ほど登場するロイヤルオークとノーチラスに比べると控えめな上昇になっており、ブランドの換金率も3大の中では低めとなっています。
第4位 ブレゲ 70%
出典:https://www.breguet.com/jp
2021年上半期換金率ランキング 第4位はブレゲで70%です。
ブレゲは稀代の天才時計師アブラアン-ルイ・ブレゲによって、1775年にパリで創業されました。
顧客名簿にはナポレオン皇帝やマリー・アントワネット王妃など、歴史上の偉人が多く名を連ねていたことはあまりにも有名ですね。
高い技術開発力も世界的に知られており、トゥールビヨンやパーペチュアルカレンダーなど、機械式時計の礎となる発明を多く残しました。
フランスでなくスイスで創業していれば今以上に評価されていたはず、という意見もありますが、世界5大時計として時計界の最高峰に位置するブランドです。
クラシックの長期間の保有はメンテ代が換金率を下げる可能性も
代表作のひとつであるクラシックは、メンテナンス費用こそ高いものの、非常に優秀な換金率を持っています。
中古市場で特に高値で取引される時計としては、やはり少数生産というのが大きなポイントになるようですね。
派手な下落の心配も少なく、何より機械時計の良さを十分に感じられるモデルとして、一度は持ちたい時計と言えるでしょう。
第3位 オーデマピゲ 74%
出典:https://www.audemarspiguet.com/com/ja/home.html
2021年上半期換金率ランキング 第3位はオーデマピゲで74%です。
パテックフィリップ、ヴァシュロンコンスタンタンとともに、世界三大時計ブランドに名を連ねるのがオーデマピゲです。
世界的なブランドでありながら、1875年の創業から一貫して創業者一族による経営が続いており、この点はスイス時計業界から非常に興味深く見られている点でもあります。
代表作であるロイヤルオークの半世紀の歴史には、クォーツショックによる危機的状況の打破、名作ノーチラスの誕生に影響、現在のラグスポトレンドの開拓、といった輝かしい功績が積みあがっています。
その間、ロイヤルオークのデザインはほとんど変わっておらず、不変のままに影響力を増し続け、現在までトレンドを先導してきました。
近年の時計史において最も重要なモデルのひとつと言えるでしょう。
ロイヤルオーク エクストラシンは高級車並みの価格に
ロイヤルオークの中で最もプレミア化が進んでいるのがエクストラシンです。
実勢平均は1200万を超えて推移中で、買取相場はそれを追う状況が続いています。
他のロイヤルオークの買取価格も定価の2倍超えは当たり前になっており、オーデマピゲ全体の換金率に大きく影響しました。
第2位 パテックフィリップ 76%
出典:https://www.patek.com/ja
2021年上半期換金率ランキング 第2位はパテックフィリップで76%です。
ラグスポの頂点との意見も多いノーチラスを抱えるブランドとして有名ですね。
ノーチラスの製造本数は年間1000本程度と言われていますが、そのうち何本が日本に輸入され、何本が店頭に並ぶのかと考えると、買えるかどうかはほとんど運次第となっています。
最人気ノーチラスは1か月で900万から1600万へ高騰!
最人気モデル5711/1A-010は、今年頭に生産終了が発表されたことで、実勢平均はあっという間に1600万円に達しました。
1月下旬からわずか1か月足らずの高騰劇は、2021年で最もインパクトを残した出来事になりそうです。
直近の3か月は概ね横ばいに推移しているものの、今後の長期的な高騰は確実視されています。
逆に下落する要素は非常に少なく、実勢価格に対する買取価格が強気に設定されているのが特徴で、昨年に比べブランド全体の換金率をわずかに押し上げました。
カラトラバなど超人気モデルを複数抱えるパテックフィリップですが、市場での存在感はノーチラスが随一となっています。
第1位 ロレックス 78%
出典:https://www.rolex.com/ja
2021年上半期換金率ランキング 第1位はロレックスで78%です。
昨年5月頃のコロナによる大打撃をバネに、ロレックス相場は過去最高水準で推移しています。
以前との大きな違いとしては、一部のスポーツモデルのみが大きく高騰しているのではなく、ロレックス全体の相場が上昇していることが挙げられます。
エアキングやエクスプローラーⅠのプレミア化を初め、いまやデイトジャストやオイスターパーペチュアルの一部もプレミア化しており、1年前に比べロレックス相場は大きく様相を変えました。
今となっては、コロナによる相場への打撃がカンフル剤となり、概ねスポーツモデルに留まっていた高騰相場が全体に広がったということが言えるのかもしれません。
遅かれ早かれではあったのでしょうが、パンデミックが変化を早めたことは事実でしょう。
なお、ロレックスの換金率ランキングTOP5については、先日公開した以下の記事をご覧ください。
【2021年上半期最新版】ロレックス換金率ランキングTOP5
換金率上昇の背景には高騰に先立つ先物買い?
更なる高騰が予想される注目モデルに対する買取価格は強気に設定されることが多く、中には、その時点での実勢上限を上回る金額で買い取る店も少ないながら存在します。
デイトナ白などは実勢価格の上昇に先立ち買取価格300万円を謳う買取店が出ましたね。
現在のように新たな高騰モデルが続いている状況では、こういった先物買いの動きは比較的多くなります。
もともと優秀な換金率に先物買いによる上昇が入り、換金率78%で第1位となりました。
この記事を書いた筆者:買取リッチ東京 昭島中神店 店長
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