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コロナ禍のウォッチ&ワンダー ジュネーブ2021 時計見本市の新モデルとは?

こんにちは!昭島市の買取専門店 買取リッチ東京 昭島中神店 です!

昨年は時計界にとっても大変な1年になりましたね。
多くの高級時計の市場価格はかなり回復しましたが、
ロレックスなどの新作発表イベントになっていた世界最大の時計見本市「バーゼルワールド」は実質的になくなったといえます。
バーゼルワールド自体は今後も開かれるようですが、ロレックスやパテックフィリップ、LVMHグループ(タグ・ホイヤー、ウブロ、ゼニス、ブルガリ)などのビッグブランドが軒並み撤退した後では、以前の時計界での立ち位置ではなくなっているでしょう。
ウィルスではなく経営の問題だという意見も多いようですが、ウィルスの感染流行によって引き起こされた出来事でした。

一方、リシュモングループなどを擁するWatches & Wonders Geneve(ウォッチ&ワンダー ジュネーブ)は、2020年に続き、2021年もオンライン開催とすることを発表しました。
2020年のオンライン開催が概ね好評だったこともあり、この発表は肯定的に受け入れられたようです。
2022年には従来の形での開催を目指しているウォッチ&ワンダーですが、
数万人規模のイベント開催に慎重な開催地ジュネーブ側とのすり合わせが必要になっています。

今回はそんなウォッチ&ワンダー ジュネーブ2021の情報をまとめましたので
ぜひ最後までご覧ください。

 

明暗別れた2つの見本市

出典:https://www.baselworld.com/

ウォッチ&ワンダー ジュネーブ2021は、4月7日から13日までの開催をオンラインで行うことが決まっています。
開催の2か月前にオンライン開催が決まった2020年とは違い、
約半年前の2020年11月に発表となった背景には、当然ながら、欧州で猛威を振るっている新型コロナウィルスの影響があります。
入場制限や小規模開催も検討されたようですが、開催予定時期の状況の見通しが立たない現状では、高評価だった2020年のオンライン開催の継続がベストの選択になったようです。

バーゼルワールドとは対照に、参加ブランドとの関係は良好とされている
ウォッチ&ワンダーですが、2020のオンライン開催の成功なくして、2021年開催がありえたかは疑問です。
時計ブランドが様々な参加コストをかけてまで時計見本市に出展する必要性は度々言われていることで、そういった見本市の不要論はコロナ以前からありました。
SNSをはじめとするネットメディアの普及は、リアル見本市への出展によるPR効果を薄め、これまでのやり方は通用しなくなって久しいのです。
その意味では、バーゼルワールドの実質解体は感染症の流行がきっかけだったものの、
時代の流れに沿った自然なことと言えるのかもしれません。

 

オンライン開催は定着する?

 

出典:https://www.watchesandwonders.com/en

では、今後の時計見本市はオンライン開催でよいのでしょうか。
オンラインイベントは、将来的に様々な技術革新によって、ただ視聴するものではなく参加して体験もできるようになると言われています。
今でも、主催者・参加者・出展ブランドにとって、オンラインならではのメリットは多くあり、平時でもオンライン開催でよさそうな気はしますよね。
しかし、開催地ジュネーブにとっては、オンライン開催によって数万人の訪問客を失うことになります。
ウォッチ&ワンダー ジュネーブには、名前の通り、時計産業の中心都市ジュネーブで開催することで、イベントの独自性を生み、地域や界隈へ貢献したい狙いがあります。
オンライン開催ではジュネーブの地域性を打ち出せないうえに、
イベントが界隈へ与える経済効果も落ちてしてしまうという事情があるのです。
ジュネーブを時計愛好家の聖地として今以上にブランディングすることは、
イベントの価値の向上や、界隈の発展につながっていくでしょう。

 

バーゼル離脱組も合流

バーゼルワールドから撤退したロレックス、パテックフィリップらも、リアル見本市を見限ったわけではありません。
なんと、2021年はウォッチ&ワンダー ジュネーブに合流することが決まっているのです。
当初は離脱組による独自開催が発表されていましたが、重なる開催時期などを理由に総出演の運びとなりました。
開催期の一週間にこれだけの新作発表が詰め込まれるのは、後にも先にも今年だけかもしれませんね。

腕時計が生活必需品でなくってから久しいですが、今は嗜好品として立場を確立しているわけではなく、近年はスマートウォッチが脅威になっています。
2017年にApple Watchがロレックスを収益で上回って以降、時計3大グループの競争に割って入るように年々存在感を増してきました。
そんな時期にあって、リアル見本市は高級時計が一丸になって界隈を盛り上げることができるお祭りであり、現在はまだまだ可能性を探っている途中なのかもしれません。

 

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