こんにちは!買取リッチ東京 東小金井店です。
今年の3月頃から急激にドル高円安が進み、9月2日に24年ぶりの円安水準となる1ドル=140円台、7日には1ドル=144円半ばまで下落しました。
ドルの価値の上下は金価格にも影響するため、金を資産として保有されている方、金のアクセサリーを手放そうと考えている方には為替相場はチェックしておきたい項目です。
今回の記事では、円安と金価格の関係の解説、金価格の売り時について検証します。
円安とは。円安の背景
円安とは、諸外国通貨に対して円の価値が下落している状態を指します。
例えば、1ドル=100円から、1ドル=120円になると、ドルの価値は上昇、相対的に円の価値は下がったことになります。
円安の背景にはヨーロッパ諸国やアメリカとの金利差があります。
例えば、日本の金利が低く、アメリカやヨーロッパの国々の金利が高い場合、人々は金利が高い国で資産運用をしたいと考えます。
結果、円より諸外国通貨の需要が高まるため、円の価値が下がる、つまり円安になるのです。
とくにアメリカの金利政策は円の価値に大きな影響をあたえます。
アメリカ経済は世界経済の中心であり、米ドルは基軸通貨で安定性が高いため、アメリカの金利が上がれば投資家の資産は自然と米ドルに流れます。
アメリカの金利は日本の日本銀行にあたるFRB(米連邦準備制度理事会)が決定しており、自国の金融政策の実施を担っています。
金価格と円安の関係
まず、金価格は複数の要因に影響されて上昇と下落を繰り返します。
例えば、世界のある国の経済破綻などの金融危機や、戦争といった政治不安が起こった際に金の価格は上昇します。
これはリスク分散としてそのものに価値のある金の購入や保有の動きが強まるためです。
反対に、アメリカの低金利政策が始まると金価格が下がると言われています。
これは投資家の資金が株式に流入し、同時に金の売りが起こるためです。
次に円安と金価格の関係です。
円安の場合では日本国内の金価格は上昇します。
理由としては、日本国内の金価格は、国際市場の単位であるドル建て金価格(1トロイオンス〇〇米ドル)を円(1g△△円)に換算して取引されているためです。
そのため、現在のように円安が進行すると、日本国内の金価格が上昇する傾向に転じるのです。
円建て金価格は以下のように計算します。
円建て価格(円/グラム)=ドル建て価格(ドル/トロイオンス)×為替レート÷31.1035
1トロイオンス1220円として
例1)1ドル=95円
円建て金価格=1,220×95÷31.1035=3,726円
例2)1ドル120円
円建て金価格=4,706円
ドル建て金価格が緩やかに上昇していても、円安であると円建て金価格はそれ以上に大きく上昇することもあります。
過去の金利政策と金価格(グラフ付き)
では実際に過去の金価格を見ながら、どのような金利政策が行われたのか、どのくらい円安になったのかを見てみましょう。
参考:田中貴金属工業 月次金価格推移 https://gold.tanaka.co.jp/commodity/souba/m-gold.php?backnumb=2001-2005(2022年10月1日参照)
ドル建て金価格は金のETFの影響を受け、2011年まで上昇していました。
2012年までは下落上昇を続けながら同水準を保っていました。
しかし、アメリカを中心に景気回復を果たし、2012年から金価格は下落しています。
さらに、2013年には、当時、アメリカの金融政策を決定するFOMC(連邦公開市場委員会)で、量的緩和縮小を支持する声が顕著になり、金から株への回帰に拍車がかかりました。
2013年1月には1600ドル台だったところ、6月には1200ドル台まで落ち込みました。
アメリカを始め世界の低金利政策は金価格に大きな影響があることが良く分かります。
ちなみに、世界的不況の原因は2008年9月に起きたリーマンブラザーズの破綻、いわゆるリーマンショックです。
各国の量的緩和政策や安全資産として金が買われ金価格の上昇が起こりました。
では、次に円建て金価格を見てみましょう。
参考:田中貴金属工業 月次金価格推移 https://gold.tanaka.co.jp/commodity/souba/m-gold.php?backnumb=2001-2005(2022年10月1日参照)
円建て金価格を見てみると、先ほどのドル建てと同様、2012年まで価格は上昇しています。
そして、2012年以降のグラフ推移に注目してください。
先ほどのドル建て金価格では、2012年~2015年の間に金価格は大きく下落しましたことが見て取れました。
しかし、円建て金価格のグラフでは同じ水準のまま横ばいであることが分かります。
これは、2012年からの上昇は「アベノミクス」により円安になったことが影響しています。
2011年は1ドル80円台であったところ、2015年には1ドル120円台になった時もありました。
金価格は2011年の4,000円台から2015年には5,000円近くまで値上がりしました。
参照:三菱UFJリサーチ&コンサルティング 1990年以降前月までの為替相場 murc_2008.xls (live.com) murc_2009.xls (live.com) murc_2010.xls (live.com) murc_2011.xls (live.com) murc_2012.xls (live.com) murc_2013.xls (live.com) murc_2014.xls (live.com)murc_2015.xls (live.com)(2022年10月2日参)
記録的な円安の背景の一つに、キャリートレードがあると言われています。
キャリートレードとは機関投資家などが金利の低い通貨で資金調達し、金利の高い通貨で運用して利益を稼ぐ取引のことです。
当時の経済政策「アベノミクス」は「マイナス金利」が政策の1つでした。
そのため、機関投資家などが、キャリートレードが加速しました。 円キャリートレードが増えると、円が売られやすくなり、記録的な円安になったのです。
このことから、円安が国内金価格に及ぼす影響の大きさも明白です。
そして、日本国内で金を取引する場合、ドル建て金価格が下落していても円建て金価格は上昇もしくは同水準のまま横ばいという現象が起こることが分かります。
円安はいつまで?金を売るタイミングは?
次に円安はどこまで進むかを見極めることで、金を売る適切なタイミングを絞り込むことができます。
2022年9月21日FRBは0.75%の利上げを発表しました。これにより、同国の政策金利は14年ぶりに15年で最高水準の3%台になりました。
さらに、2023年でも利上げを続ける見通しです。加えて、ECB(欧州中央銀)も0.75%への利上げを発表しました。
一方、日本政府・日本銀行は、9月22日に円安に歯止めをかけるために、為替介入を実施しました。
市場でドルを売って円を買う介入は24年ぶりとなりました。
一時的な効果は見られましたが、10月1日現在、依然として1ドル140円台にとどまっています。
専門家の間では今年いっぱいは円安が続くという声が多く上がっています。
まとめ
金価格は複数の要因で上昇・下落しますが、今年いっぱい円安が続くのであれば、円安を金価格の下落に関わる要因からは外せそうです。
長期保有をお考えの方は世界情勢や為替を注視しながら保有をつづけてもよさそうです。
昔買ったけど使わない金のアクセサリーやインゴットなど、金の長期保有を考えていない方は、年末の大掃除に向けて年内の売却を考えてもいいかもしれません。
買取リッチ東京 東小金井店では金のインゴットから貴金属のアクセサリーまでお買取りしています。
1gのインゴットや金の千切れたネックレスもお買取り可能です。
予約は不要ですのでお気軽にご利用ください。
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