こんにちは!買取リッチ東京東小金井店です。
古いプラチナ製品に見られる「Pm」という刻印はご存じでしょうか。
今回は「Pm」とは何か?また「Pt」との違いについてご紹介いたします。
「Pm」ってなに?
「Pm」はPlatinumの略記で、所謂プラチナと同じ物です。
古いプラチナのジュエリーには「Pm」の刻印が多く存在しました。
現在では「Pt」が多く用いられています。
前述の通り「Pm」は「Platinum」の前後文字を取り「Pm」と表記していましたが、1960年頃にプロメチウム「Promethium」を使用した製品が流通した為、「Platinum」と混同しないようにプラチナの「Pm」を「Pt」に変更したそうです。
時計の秒針やインデックスの夜光塗料材として使用されていたプロメチウムですが、放射線が検出されてしまった為、今はほとんど使用されていません。
現在のプラチナ製品はPt900やPt850など「Pt」の刻印が表記されています。
「Pm」刻印の場合は「Pm」だけで含有量の記載がない場合も少なくありません。
「Pm」の含有量は? 売ることはできるの?
「Pm」の刻印も他のプラチナ製品同様に売却することは可能です。
ただし「Pm」のプラチナの含有量は約70%~85%と大きな幅があります。
場合によっては、パラジウムや銀がメインでプラチナがまったく入っていないなどのケースもあります。
含有量や買取が可能な検査はお近くの買取専門店に持ち込むのが良いでしょう。
いくらで売れるの?
「Pm」刻印のジュエリーも他のプラチナ製品同様に売却が可能ですが、果たしていくらで売れるのでしょうか。
2021年10月25日時点の田中貴金属様HPでは、プラチナインゴットの店頭買取価格は1gあたり4,131円となっております。
こちらはプラチナの含有量を約100%とした買取価格となるため、プラチナの含有量が70~85%の「Pm」刻印のジュエリーは概ね1gあたり2,800円~3300円が相場といえるでしょう。
他に買取のできる刻印はどんな種類があるの?
「Pm」ジュエリー自体には含有量を示す表記がない場合がほとんどですが、「Pt」ジュエリーに関しては含有量を示す表記が概ね4種類あります。
それではその種類と含有量を確認してみましょう。
刻印の種類 プラチナの含有率
Pt1000/Pt999 99.9%
Pt950 95%
Pt900 90%
Pt850 85%
Pm 70~85%
プラチナの刻印は上記となりますが、この記事をご覧の方でPm900やPm850という刻印を見たことがあるという方もいらっしゃるかもしれませんね。
Pm900はPt900と同じ90%の含有率。Pm850はPt850と同じ85%の含有率ということになります。
その他、一部例外的な刻印で「Pt」のみが存在します。
「Pt」のみの場合、買取店ではPt850相当として買取することが多いです。
現在ではPt900(プラチナ含有量90%)でジュエリーが作られることも多いのですが、以前はPt850(プラチナ含有量85%)で作られることが一般的でした。
そのため、含有量の表記がない「Pt」のみ刻印されたジュエリーも流通しています。
当時の名残がある製品ということがうかがえますね。
買取ができない刻印の種類は?
プラチナ製品の外見をしているもので買取のできない刻印のジュエリーも存在します。
「Pt100」
ごく稀ではありますが、プラチナを装った「Pt100」という刻印もございます。
この場合、実際はプラチナでないか、非常にわずかなプラチナしか含有していないため、買取店、貴金属店では買取不可の場合がほとんどです。
「プラチナメッキの刻印」
ゴールド程ではありませんがプラチナにもメッキの商品が存在いたします。
以下が代表的なプラチナメッキの刻印となります。
刻印 意味
PTP Platinum Plated メッキ
PTF Platinum Filled プラチナ張りメッキ
PP Platinum Plated プラチナ張りメッキ
PR Platinum Rolled プラチナ張りメッキ
RH.P Rhodium Plated ロジウムメッキ
上記のロジウムメッキは、本来ホワイトゴールドやプラチナに施されている処理ですが、「RH.P」に関しては、元の素材が金やプラチナでないものの上にロジウムメッキを施している、という点で買取不可の製品となります。
偽物の見分け方はあるの?
お持ちのプラチナ、ゴールドのジュエリーが偽物なのか本物なのか見分けるのは意外と簡単です。
プラチナもゴールドも磁石には反応しにくい素材となっております。
つまりご自宅の磁石をジュエリーに近づけて、くっつかなければ概ね本物と思っていいでしょう。
ただし、前述した銀やパラジウムに関しても磁石に反応しない素材がございます。
その場合は比重を検査してみましょう。
プラチナの比重値を一般家庭で確かめるのは少々難しいのですが、プラチナ製品の比重を確かめることで、プラチナの含有量、または本物、偽物をある程度見極めることができます。
検査方法としては、「空気中の重量÷水中の重量」
この式に当てはめて算出された数値で、プラチナの純度を計算することができます。
上記で紹介した方法以外にも試金石と硝酸を用いて検査することも可能ではありますが、硝酸は劇物に指定されており、扱いや入手することが困難です。
正確に判断する為にはやはり買取専門店に持ち込むことが良いでしょう。
比重検査や試金石を使った検査に興味がある方はぜひこちらの動画をご覧ください。
買取リッチ東京YouTubeちゃんねる 「自宅でできる!貴金属の本物?偽物の見分け方」
実際に「Pm」のジュエリーを都内の買取店に持ち込んでみました。
当店でも買取可能な「Pm」刻印のジュエリーですが、実際に他のお店ではいくらで売れるのか検証してみました。
持ち込んだジュエリーはPm刻印のリング約5g。
東京都内の買取店での査定をしてみましょう。
当日のプラチナインゴットの買取価格は4131円でした。
【結果】
A社 買取価格 13,000円
B社 買取価格 15,000円
C社 買取価格 13,500円
どのお店も概ねプラチナインゴットの70~75%の含有量での見積もりをしていただきました。
ちなみに当店(買取リッチ東京東小金井店)の査定価格は14,700円です。
B社が一番高い金額となりましたが、どこのお店も「Pm」刻印のジュエリーをしっかりと買取してもらえるようです。
まとめ
古いプラチナのジュエリーには「Pm」の刻印がありますがそれはPlatinumの略記となっており、現在では他の素材と間違えない為に「Pt」といった刻印に変更されていました。
「Pm」のプラチナ含有量は70~85%と「Pt」刻印の製品に比べ基本的には少なく、場合によっては全くプラチナを含んでいないケースも存在するそうです。
ですがそんな「Pm」刻印の製品も他のプラチナ製品同様、売却することが可能でした。
本物や偽物の見分けや含有量の判別はご家庭では少し難しいかもしれません。
ですが、買取専門店では基本無料ですぐに鑑定してもらえます。
「Pm」「Pt」刻印に限らず貴金属の売却に関してはお近くの買取専門店を利用しましょう。
東京都内にお住いの方はぜひ当店、買取リッチ東京をご利用ください。
買取リッチ東京では宅配買取も実施中です。
この記事を書いた筆者:買取リッチ東京 東小金井店 店長
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