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買取基準外とは。偽物?買取店やリサイクルショップの買取基準について鑑定士が解説

こんにちは!買取リッチ東京 東小金店です。

買取店に持ち込んだブランド品が「買取基準外」として返された、買取基準外の詳しい理由が知りたいという方のために記事を書きました。

・買取基準の線引きは再販売できるかどうか。

すべての買取店およびリサイクルショップは商品の買取基準を設けています。

この基準は買取店によって異なるため、「あのお店では基準外だったけど、このお店では買い取ってくれた」ということが起こりえます。

この買取基準外になるか否かの線引きは、品物が正規品として再販売が可能かという点です。

再販売できない代表的なものがコピー品です。それ以外に再販売ができないものは、劣化により真贋が判断できないもの、真贋は通ったがお客様からコピー品

と判断されるような品質や仕様、改造が行われた品物です。

それぞれどのような特徴があるのか実際の例を挙げながらご説明します。

買取基準外1:コピー品

買取基準外品として代表的なものがコピー品です。

パロディ商品とも呼ばれますが、特定のブランド品のアイテムを外見だけでなく、ブランドロゴまで似せて作った商品のことです。

コピー品は買取不可ですが、ブランドロゴがなく、形だけを真似したものはお買取り可能です。

例えば、ぱっと見はまるでエルメスのバーキン風だけどノーブランドのバッグのもの。

バンブー素材の持ち手がついているから一見グッチバンブーバッグに見えるけど、実際はただバンブーハンドルをつけた他のアパレルメーカーのものなどです。

精巧なコピー品であればコピー品と明記して販売すればいいのでは?と思うかもしれません。

しかし、コピー品の販売は法令で禁止されています(商標法78条)。

 

買取基準外2:劣化により真贋の判断がつかないもの

商品の真贋はロゴ、素材、仕様、縫製など複数個所チェックし、総合的に判断します。

真贋をするうえで最も重要なポイントがブランドロゴとシリアルナンバーです。

ブランドロゴはすべてのブランドのすべてのアイテムに刻印されています。

シリアルナンバーに関してはブランドによって本体に刻印していない場合もあります。

鑑定士はロゴのフォントのバランスや形を見ることで多くのコピー品をはじいています。

また、販売する際にもロゴとシリアルナンバーが確認できることが正規品であることの信頼になります。

この重要なロゴやシリアルナンバーが、スレや素材の劣化によって解読不可能なまでに消えてしまっている場合、買い手が付きづらく、買取基準外商品として買取不可になる場合があります。

具体的な例では、ルイヴィトンの定番商品であるスピーディです。

こちらは外部のレザー部分にロゴの刻印がありすれて読めなくなる場合が多いです。

それ以外のバッグでも、内装のレザーがべたついてしまうと、シリアルナンバーが消えてしまうことがあります。

シャネルに関しては、本体に取り付けられているシリアルシールの劣化や欠損は致命的で、買取対象外になる場合も珍しくはありません。

しかし、ロゴやシリアルナンバーの解読不可能でもその他の真贋チェックポイントが通れば、大幅な減額になりますが買取可能な場合があります。

買取基準外3:真贋は通ったが、お客様からコピー品と疑われるような品質や仕様、改造が行われた品物

皆さん、コピー品は「素材が悪い」「縫い目が雑」「ロゴの刻印が雑」というイメージがあると思います。

80年代以前、縫製技術がまだ今ほど高くはなかった時代のルイヴィトンやシャネル、グッチ、プラダなどの正規品は、工場や職人によって個体差があり、ものによってはロゴ刻印が雑、縫い目がわずかにずれている個体も見られます。

このようなお品物は、買い手が付きづらいという理由で買取基準外になる場合があります。

次に、改造が行われた商品についてです。これは修理やリメイクを指します。

クリーニングやレザーの張り直しなど、元の仕様のままにお直しされることは問題ではありません。

しかし、社外性の金具、レザーから布生地に変更、縫製が荒い、といった新たに中古でお客様が購入を避けるような仕上がりのお品物は買取対象外になる可能性があります。

 

・偽物と断定できるのは正規店だけ。

買取店で買取基外の査定結果を受けた方で、「じゃあこれって偽物なの?」と買取店スタッフに質問をした方はいらっしゃるでしょうか。

その際にスタッフは「偽物というわけではなく、あくまで当店の買取基準外ということでお買取りできない」と伝えたのではないでしょうか。

このやり取りの背景には、正規メーカー以外は品物が偽物と断定することができないという暗黙のルールがあるからです。

ブランド品に限らず、正規品か否かを判断できるのは正規メーカーのみです。

また、上記で説明した通り、買取基準は必ずしもコピー品であるとは限らず、本物だけど買取しない場合もあるので、買取基準外=偽物であるとは限りません。

とはいえ、買取店の真贋も古物市場に蓄積された知識と経験によるもので、正規品か否かの見極めの技術は確かなものです。

買取店の無料査定を利用して、フリマアプリで購入したブランド品の真贋をする方もいます。

何店舗か買取店で無料査定をして、ほとんどのお店で買取対象外になった場合にコピー品であると自己判断するのです。

また、正規品以外修理を受け付けない正規店修理を依頼して、断られたら偽物の可能性が高いと判断する方法もあります。

 

・買取基準外と言われないようにするためには?

せっかく大事に使っていた品物を買取基準外と査定されるのは悲しいですよね。

買取基準外をなるべく避けるため、保証書などの付属品を保存すること、本体のメンテナンスを欠かさないこと、修理は正規店で行うことが重要です。

下にブランド品やアイテムごとのメンテナンスや保管のポイントをお伝えします。

いつかの売却の時に役に立ちますのでぜひ参考にしてください。

 

・ルイヴィトン/シャネル/グッチ・・・内側に配置されているシリアルナンバーが重要です。

湿気による素材のべたつきでナンバーが消えることがないように、保管の際は乾燥剤を入れるのがおすすめです。

ブランドロゴの刻印があるファスナーやスナップボタン、ビスが壊れた場合は正規店での修理をお勧めします。

正規店以外だと社外製品に取り換えられるためです。ロゴ周辺もこすったりしないようにしましょう。

 

・腕時計・・・箱、保証書などの付属品がないから買取基準外になることはほぼありません。

しかし、付属品の有無は買取価格に大きく影響します。

電池交換以外の修理・オーバーホールは正規店修理がおすすめです。

機械式の高級時計ほど内部部品が純正であることが正規品の証明になります。

また、どのお店で修理を行ってもすべての修理証明書を保管してください。

買取リッチ東京 東小金井店では、古いブランド品、破損のあるブランド品、壊れてしまった時計もお買取りしています。

親から譲り受けたもので確かな品物か不明な場合もご安心ください。

査定は無料、ご予約は不要ですのでお気軽にご利用ください。

 

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