あけましておめでとうございます!買取リッチ東京東小金井店です。
昨年もたくさんのお客様にご来店いただきました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
本日はあまり聞きなれない“足金” “千足金” “万足金” について説明させていただきましょう。
足金ってなに?
貴金属製品、ジュエリーの中には、漢字表記にて足金(そくきん)と表示されたものが存在します。
これは、中国等から輸入されたものや、中国を含めた東南アジアで製造されたものに多く見られます。
中和辞典などで足金は純金と訳されている場合がありますが、純金と訳す場合は純度999%の千足金(せんそくきん)に限ると(社)日本ジュエリー協会で定めております。
したがって、純度990%金を足金と表示し、同様に純度990%のプラチナを足白金(そくはっきん)と表示するように定められています。
(※ただし千足金の刻印だとしても中にはk22、足金の刻印でもk20に満たない金しか含有していない場合もあるため安易に高純度の金として見てしまうのは注意が必要かもしれません。)
足金、千足金、万足金の違いは?
前述した通り、足金は中国等で製造された貴金属に見られる刻印です。
明確な表記方法では無く、含有量も曖昧なのですが、
概ね、万足金(純金)>千足金(21.6金~23金)>足金(20金)とされています。
足金の偽物はあるの?
残念ながら足金刻印の偽物も存在します。
よく見かけるK18等の刻印でも偽物があるように貴金属に足金と打刻されていたとしても、金メッキ製品や貴金属として買取が出来ないものがございます。
足金の真贋方法
こちらは一般的な金製品の真贋としても使用ができるので是非参考にしてみてください。
1、磁石を当てる
金は基本として磁石にくっつかない性質がございます。
その為、誰でも手軽に実践できるのが、「見極めたい製品に磁石を当てる」という方法です。
金は磁石にくっつかない為、もし磁石がくっつけば、それは金ではなく、偽物の可能性が極めて高くなります。
ただし、磁石にくっつかないからといって、「本物である」とは言い切れないのが現実です。
金以外にも磁石にくっつかない金属はあり、銀や錫がそれに当たります。銀や錫に金メッキを施せば、磁石に反応しない偽物ができてしまいます。
注意が必要な点もありますが、自宅で手軽に実践できる見極め方法となります。
2、色味を確認する
偽物は本物に比べ、明らかに色味に違和感がある場合も少なくありません。
金の色味は、純度によって異なりこうした特徴に注目し、金の色味から本物かどうかを見極める方法もあります。
イメージとしてK24(純金)は、オレンジ系の山吹色をしています。色味が濃いことが、一つの大きな特徴です。
純度が下がるにつれてオレンジ味は減って、明るい黄色へと変化していきます。さらに純度が下がり、K10程度になると、配合されている銅の影響から、暗く鈍い色味になるでしょう。
また今回のケースですと足金(k20相当)や千足金(k22相当)は色味が濃い特徴が見られると思われます。
普段から金の色味に敏感でいる必要がありますが、偽物かどうかを、一目で見分けられる可能性もあります。
色味に違和感を抱いた場合も、注意が必要です。
3、比重を調べる
K24の比重は、19.13~19.51。
水の比重と比較すると、約20倍もの差があります。
金の比重が非常に重いことから、こちらを手掛かりに、本物かどうかを見極める方法もあります。
こちらの方法は、古くから活用されてきた方法であり、その起源は紀元前のアルキメデスの時代にあると言われています。
4、比重の逸話
逸話として有名なのが「アルキメデスと金の王冠」でしょう。
アルキメデスとは紀元前3世紀に存在した科学者です。
アルキメデスの故郷であるシチリア島シラクサのヒエロン王はあるとき、金細工職人に金塊を渡して王冠を作るよう命じました。
王冠は無事完成しましたが、その後金細工職人に関するよからぬ噂話が流れます。
それは、「金細工職人は金に混ぜものをして王冠を作り、金塊の一部をくすねた」というものでした。
そこでヒエロン王はアルキメデスを呼び、王冠を壊すことなく混ぜものがあるかどうかを調べるように命じます。
もしも王冠に金より密度の小さい銀などが混ざっていれば、同じ重さの純金と比べて王冠の体積は大きくなります。
しかし、複雑な形をしている王冠の体積をはかるのは容易ではありません。
悩み続けたアルキメデスですが、ある日風呂に入って浴槽につかったとき、水面が上昇し水があふれるのを見て王冠を壊すことなく体積を知る方法を思いつきます。
この「アルキメデスの原理」は、「流体の中で静止している物体は、その物体が押しのけた流体に流体の重さだけ軽くなる」という浮力に関する法則です。
この法則を使えば、自宅でもおおよその金の比重をはかることができます。
見極め方法はいたってシンプルで、「チェックしたい物を水に沈めて比重を出し、金の比重と比較する」というものです。
導き出した比重が19.13~19.51に当てはまれば、K24と推察できるという仕組みです。
〈金の比重〉
K24 19.13~19.51
K22 17.45~18.24
K20 16.03~17.11
K18 14.84~16.12
K14 12.91~14.44
〈補足〉
ただしこの方法では、宝石×金、金×別の金属など、異素材を組み合わせたデザインには対応できません。中が空洞になっているジュエリーも、正しい比重を導き出せません。
また、比重の値が金とほぼ同じ金属が使われている偽物の場合、この方法では見極めできません。いくつかの方法を併用して、調査する必要があります。
足金はいくらで売れるの?
足金の純度として
万足金(純金)>千足金(21.6金~23金)>足金(20金)
とご紹介いたしましたが、
足金の製品を実際に売った際には上記の純度と同じ金相場で売却することが出来ます。
よくみる刻印とは違いますが、しっかりと金を使用していますので通常の金製品と同様の金額になります。
ただし前述の通り金の純度にバラつきが起きることが多い為、
通常の貴金属ジュエリーより鑑定に時間を要する場合がございます。
まとめ
中国等で製造された金製品によく見られる刻印の足金。
純度にバラつきはあれどしっかりと金として売価することが可能でした。
足金にも純度によって種類があり万足金になると一般的な純金に該当するものとなります。
金相場が上昇している昨今、自宅に眠っているかもしれない足金の製品があればお近くの買取店に持ち込めば高価買取が狙えるかもしれません。
この記事を書いた筆者:
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