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【永久保存版】 何が違う!? ロレックスGMTマスターⅠとⅡの違い。 中学生にもわかるように説明します。

こんにちは!東京都小金井市にある買取リッチ東京東小金井店です。

ロレックスの有名機種、GMTマスター。

このGMTマスターについてのよくある質問に、こういったものがあります。
「“GMTマスターⅠ”と“GMTマスターⅡ”というのがあるけど、どこが違うの?」

 なぜこういった質問がよく来るかというと、
GMTマスターにはⅠとⅡの2種があるのですが、その見た目がそっくりだからです。

ロレックスでは、他にもエクスプローラーのように、
ⅠとⅡの区分があるのがあります。

しかしエクスプローラーの場合は
見た目が大きく異なっており、それによって簡単に見分けられます。

一方で、GMTマスターの場合は本当にそっくり瓜二つのデザインで、
プロでも遠目では見分けるのは困難です。

実際のところ、この両機種には外観上の違いはほとんどありません。
では、何が異なっているのか? 

本日はそのあたりをご紹介させていただこうかと思います。

さて、まずGMTマスターⅡは「Ⅱ」という数字が名前にあるとおり、
GMTマスターⅠよりも新しく製造された機種という点はお分かりいただけると思います。

また、エクスプローラーと違って、GMTマスターⅠはすでに生産終了となっており、
Ⅱのみが現行ラインで製造されています。

そのため、現状では単にGMTマスターといった場合、Ⅱのみを指すこともあります。

一応、Ⅰの終了時期とⅡの販売開始時期がちょうど重なるタイミングがあり、
該当する1990年~1999年あたりには店頭で二つのGMTマスターが並べられていたこともありました。

もしかするとその時にも店頭で
「この見た目がそっくりな“GMTマスターⅠとⅡはどこが違うんだ?」
という疑問にぶつかった方も多いかもしれませんね。

 

 

 

GMT機能って何?

ここから本題ですが、「Ⅰ」と「Ⅱ」の違いを理解するためには、前提としてGMT機能について理解を深める必要があります。

GMT機能とは、簡単に説明すると「今現在自分のいる国、ないしは都市以外に、
別の場所における現時刻を知ることができる」という腕時計の機能です。

この、別の場所における現時刻を第2時間帯、セカンドタイムゾーンと呼びます。

もっと簡易的に説明すると、異なる地域における時差込みの時刻を把握できるものです。

例えば、自分が東京にいるとして、東京の時刻とは別に、アメリカでは今何時なのか、
というのを表示することができます。

 なお、タイトルに付いている「GMT」とは、
グリニッジ標準時、Greenwich Mean Time(グリニッジ・ミーン・タイム)のこと。

グリニッジ標準時はイギリスのグリニッジ天文台が観測する時刻のことであり、
世界標準時として用いられる物の1つです。

多国間の時刻を表すためにGMT+1やGMT+2と表記されたりします。

 

そんなGMTウォッチには、大きく分けて機能別に2つのタイプがあり、
それぞれ第2時間帯を作るための方法が異なります。

1つ目は時針調整式。2つある時針のうち、ひとつをずらすことができ、
それによって第2時間帯をつくる方式です。

2つ目は回転ベゼル調整式。こちらは2つある時針が常に連動しており、
回転ベゼルを回すことで“時刻を示す目盛り”をずらして第2時間帯をつくります。

まず、時針調整式について見ていきましょう。
例えば、日本の東京と、イギリスのロンドンでは約9時間の時差があります。

この両都市の時間をひとつの時計で同時に表すにはどうすれば良いか?
その方法のひとつが、「9時間ずれた状態の“2つの時針”を設ける」という方法です。

一般的にGMT機能が搭載されている時計には、時針が2つあります。
ひとつは“通常の時針”、いわゆる短い針ですね。

もうひとつは“GMT針”と呼ばれる針です。
GMT針は昼夜が区別できるように24時間で一周する、24時間計であることが一般的です。

この“2つの時針”のうち、どちらかを任意でずらして時差を表す、
これが時針調整式です。

次にベゼル調整式を見ていきます。
上で挙げた日本とロンドンの時差を表すもうひとつの方法が、
「GMT針に対応した“24時間の目盛り”を9時間ずらす」というものです。

前述の通り、GMT針は24時間で一周しますが、
その針が指し示す先に24時間に対応した目盛りを設けるのが一般的です。

GMTマスターの場合は、文字盤の周囲のパーツ、
すなわちベゼルにその目盛りが設けられており、
ベゼル自体は回転が可能になっています。

この回転式ベゼルを回して時差分だけ目盛りをずらします。
そしてGMT針が示す目盛りの数字を読み取れば、
結果的に時差をずらした表示になるのです。

これが、回転ベゼル調整式です。

 

GMTマスターⅠとⅡ、最大の違いは?

さて、ずいぶんと前置きが長くなってしまいましたが、
いよいよGMTマスター「Ⅰ」と「Ⅱ」の違いについて見ていきましょう。

本当に細かい違いはいくつかありますが、最大の違いは第2時間帯の設定方法にあります。

まずGMTマスター「Ⅰ」の第2時間帯の設定方法は以下のような流れとなります。

最初に一般的な時計と同じく、リューズで時間を合わせます。
次に回転ベゼルを時差分回転させます。

例えば日本とロンドンであれば、9時間日本が進んでいる時間帯ですので、
ベゼルを9目盛り分時計回りに回します。

つまりGMTマスター「Ⅰ」は“回転ベゼル調整式”を採用しているということです。
逆に言うと、これ以外に「Ⅰ」には調整方法がありません。

では、「Ⅱ」ではどうでしょうか? GMTマスターⅡの第2時間帯の設定方法は、
以下の流れとなります。

まず、リューズで時間を合わせるまではいっしょです。
ところが「Ⅱ」の場合は次のステップが2パターンあります。

リューズを一段引いて、“通常の時針”を直接操作し、任意の時差分回転させるパターンと、
「Ⅰ」と同じように回転ベゼルを時差分回転させるパターンの2つです。

つまり「Ⅱ」の方は“時針調整式”と“回転ベゼル調整式”、その両方に対応しているというわけです。

さらに「Ⅱ」はその応用として、“通常の時針”を任意の時差分回転させて第2時間帯をつくり、さらに回転ベゼルを時差分回転させて第3の時間帯を表す、
ということもできます。

つまり3か所の地域間の時差に対応できるのです。

例えば、日本とロンドンは9時間の時差があり、日本とニューヨークでは14時間の時差があります。この場合、まず通常の時刻合わせの後、“通常の時針”を操作して9時間遅らせます。さらに、ベゼルを回して“24時間の目盛り”を14時間分ずらします。

そうすると、“通常の時針”はロンドン、GMT針を“24時間の目盛り”通りに読むとニューヨーク、一切ずらしていない想定で読むと日本、となります。

つまりGMTマスターⅡは第2時間帯の表示が2パターン可能で、かつ
第3時間帯の表示も可能という、新機能が加えられているモデルなのです。

 

 

結論

さて、最後にこれまでの話をまとめてみましょう。

まずGMTマスターは時差を表すことができる時計で、その方法には、
時針を操作する方法とベゼルを操作する方法の2パターン。

GMTマスターの場合、Ⅰはベゼル操作にのみ対応し、
Ⅱは時針の操作とベゼルの操作が両方可能、
加えてその両方を組み合わせて第3の時間帯を表す新機能が加えられている
ということです。

GMT機能はもともと飛行機のパイロットのための機能でしたが、
我々が日常的に使用するうえでも何かと便利な場面もあるでしょう。

例えば、何かの用事で連絡を取りたい人が海外にいる場合、
マナーとして電話やメールなどはその人に迷惑でない時間にしたいはずです。

それと知らずに、深夜に連絡をしてしまうなんて事態も避けたいですよね。

その時に、あらかじめGMT機能がある時計に相手の国との時差を設定してあれば、
そういったトラブルを未然に防ぐことができ、安心して連絡が取りあえるわけです。

 とはいえ、第3時間帯まで必要とするかはその人次第。
ⅠもⅡも見た目には大きな差はないわけですから、自身にあった方を選ばれるとよろしいかと思います。

 

 

 

この記事の筆者:買取リッチ東京 東小金井店 店長

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