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【全時計の頂点】ノーチラス高騰の原因は何だったの!?

こんにちは!昭島市の買取専門店 買取リッチ東京 昭島中神店です。

青文字盤のノーチラス5711は、時計相場が大高騰した2021年を象徴する時計の1つに挙げられます。
いまや高級時計の顔までになったこのモデルは、パンデミックとディスコンによって青天井の高騰をみせました。
かつては憧れの時計として頻繁に紹介されていたものの、今ではあまりにも現実感のない価格からか、雑誌などでおすすめとして見かけることはほとんどありません。
2020年の底値からは2倍以上もの価格をつけている2022年の現在、時計の頂点とも言われるノーチラス5711青文字盤について振り返っていきましょう。

 

2021年は過去最高値が連発 2022年はどうなる?

2021年は多くの高級時計がコロナによる相場下落から持ち直し、高騰に転じた1年となりました。
現在は需要の回復に時計の生産・輸入が追い付かず、多くの高級時計は高騰相場で動いています。
特にロレックスなどは正規店で買えるモデルが少なくなり、この1年で店頭はかなり寂しくなってしまった印象です。
一方、輸入販売店の品揃えはすっかり様変わりしており、人気の時計は並べたそばから売れるため、国産時計のコーナーを拡張するなどの対応がみられます。
かなり高めに値付けしても売れる状況が続いているせいか、相場を大きく上回る金額を目にすることも珍しくなくなりましたね。
こういったように、販売店では深刻な供給不足を直に感じることができますが、最悪の時期を脱したかどうかは不透明で、解消にはまだまだ長い時間がかかりそうです。

 

ノーチラスってどんなモデル?

・2021年登場の5711/1A-014 出典:https://www.patek.com/ja

創業180年を超えるパテックの歴史からすればノーチラスの歴史はまだ浅く、
機械時計がクオーツショックの深刻な影響下にあった1976年に誕生しました。
70年代から80年代は多くの老舗ブランドが時代にあわせてクォーツ時計を作り出した時代でしたが、パテックはあくまで機械にこだわり、スポーツウォッチに活路を見出します。
時計の評価において最も重要ともいえる精度で機械式はクォーツに勝ち目がなく、
当時は宇宙やスポーツなどと絡めたイメージ戦略を採用する老舗ブランドは少なくありませんでした。
高級時計といえば金素材という時代の中でステンレス製のノーチラスは大きな話題になり、
その完成度の高さと新鮮なラグスポのインパクトによって機械時計復興の立役者となります。
もっとも、その僅か4年前に登場したオーデマピゲのロイヤルオークも、SS製のスポーツウォッチのコンセプトで成功していたため、ある程度の成功は確信していたのでしょう。

 

ノーチラスの最高傑作5711

出典:https://www.patek.com/ja

ノーチラスの半世紀の歴史の中で、2006年に登場した5711は最も成功したモデルと言えます。
パテックというブランドを現在の地位に押し上げたモデルと言っても過言ではなく、人気の爆発的な増加にともない、市場価格も右肩上がりの推移を辿ってきました。
特に2021年の高騰は、時計史に類のない現象と言えるでしょう。
過去1000万を超えたことのなかった実勢価格ですが、1月から2月かけいっきに1700万まで高騰してしまいました。
ちなみにこの価格帯にはポールニューマンモデルことデイトナ6263や、GMTマスターのフルダイヤモデルなどが並んでいます。
近年のラグスポトレンドはステンレス製の高級時計を押し上げており、ノーチラスはその影響を最も強く受けているモデルです。
もっとも、ラグスポはノーチラス自身が先駆けとなって生まれたトレンドのため、影響を受ける一方、広めてもいるのかもしれませんね。
いずれにせよ、ノーチラスが時計界全体のトレンドを左右している面は少なからずあり、それは今後も変わらないでしょう。
400万の定価を考慮してもずば抜けている今の実勢価格は、昨今の加速する高級時計の高騰相場を象徴しているうえ、今後も上がることが確実視されています。

 

5711青文字盤の高騰の原因

高騰の原因は供給不足の中で決まった5711青文字盤の廃止です。
買いの増加にともなう販売価格のつり上げによって、生産終了が判明した翌日から実勢価格の急騰が起こりました。
2020年時点で白文字盤の廃止が決まっていたため、青文字盤はタイミングを伺う状況でしたが、昨年に思い切って買われた方は英断だったかもしれません。

5711に限らず、超人気モデルを買う際の様子見はリスクが大きくなっています。
待っているうちにどんどん値上がりしてしまうことは言うまでもなく、この1年で買うなら早めということは鉄則になったと言えます。
また、今後大きく崩れることは考えづらくなっており、今回のパンデミックですら高級時計相場に与えた下落は短期的なものでした。
5711が受けた影響も薄く、もはやこのレベルの時計に中長期の下落・暴落が起きることはほとんどないのかもしれません。

今回の高騰は改めて5711、特に青文字盤の人気を浮き彫りにしたことで、最高の時計としてのステータスを一層強化させたと言えます。
また、信頼性の高い非常に優秀な資産になったと言うこともできるでしょう。

 

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この記事を書いた筆者:買取リッチ東京 昭島中神店 店長

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