2020年7月22日(水)、国内の小売指標価格として初めて金価格が7000円を突破しました。
その後も上がり続け、現在(同29日)は7235円となっています。
今回の高騰の理由、今後暴落する可能性、過去の相場の推移について簡単にご説明します。
1.今回の高騰の理由
金は世界共通の通貨といわれる程の信用があります。
最大の特徴は不景気で相場が上がる傾向が強いということ。
今回のような世界的な感染症や事件など、産出国の経済情勢や大国の金融緩和や引き締め政策、世界のあらゆる出来事によって相場は作られています。
今回の最高値更新は新型コロナウイルスの世界的流行が最も大きく影響していることは、改めて言うまでもありませんね。
2020年2月のクルーズ船内での感染報道があった時点では、世界的に楽観論も多く、6000円前後で推移していました。
その後、2月中旬から6月は激しい値動きを繰り返しながら一気に6000円台後半まで上がっていきます。
1日で±500円という値動きをしていたのはこの頃でしたね。
7月に入ると、1日単位でみても下げの相場はほとんどなくなり、高騰し続けて7000円を突破してしまいました。
これは世界的な世論が、流行の早期収束は難しいという結論でまとまった結果という見方もできそうです。
2.コロナ以前の相場に戻る?暴落は?
ウイルスの流行によって相場が高騰している以上、
順調に感染収束へ向かえばある程度は落ち着いていくでしょう。
例えば「ワクチンの開発に成功する」「世界の感染者数が減少する」などでしょうか。
2020年7月現在、ウイルス感染が徐々に収まっていく一方で、金相場は暴落というのはちょっと考えづらいですね。
暴落を否定する根拠はもうひとつあります。
それは、毎年の金の産出量が約3000tで推移しているのに対し、世界の資産家は増え続けているので、金の資産価値はますます強固になっていくことです。
単純に言えば、需要に供給が追いついておらず、今後も追いつくことはないということです。
コロナが収束したからといって、供給が完全に上回ってしまうことは考えにくいのです。
3.過去の推移からみる金相場
過去の推移から未来の金相場を正確に予知することはできません。
10年前と今では明らかに社会の形は変わっており、それは10年後も同じだからです。
しかし、金の役割がどのように変わってきたかを読み取ることで、近い未来に対する予想を持つことは可能です。
1980年、1991年、2008年と金価格推移を見てみましょう。
1980年は米ソの冷戦によって戦争の危機感が高まっていた時期です。
安全資産として金が買われ、価格が急騰しました。
経済が不況になったり、戦争リスク上がると価値が高まるのも金の特徴です。
1980年につけた6,495円が今回更新するまでの最高値でした。
1991年頃、冷戦の緊張感はほぼなくなり、米ドルに対する信頼が高まりました。
一方、金価格は長期にわたって低迷。
1999年に最安値865円を記録しました。
米ドルへの信頼が高まったことで、世界の銀行が金を売却したことが要因です。
2008年はリーマンショックの年です。
一度大きく下げましたが、その後今回と同じように急激な高騰をしました。
この出来事によって大きく信用を落としたのはドルでした。
世界で最もメジャーな通貨であるドルの価値が落ちたため、
同じく世界共通の通貨となる金の価値が上がったのです。
金を資産運用している人達によって、金価格は上げられたり、維持したりしています。
その資産価値が明確に表れ始めたのはリーマンショック以降ということが言えますね。
貴金属は世界情勢を映す1つの鏡だということを知って頂ければ幸いです。
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