こんにちは!買取リッチ東京東小金井店です。
毎年新作モデルを発表し世間をにぎわせているロレックスですが、時代の深みを感じさせるアンティークロレックスをコレクションしている方もいらっしゃいます。
一般的には100年以上が経過した品物はアンティークと呼ばれ、ダイヤルデザインやケースシェイプのバリエーションが豊富で、他人と被らない個性豊かな時計として一定の人気があります。
今回はなかなか市場でお目にかかることのできない100年前、つまり1920年~1930年代に発売されたモデルを紹介します。
また、一部モデルの取引価格も掲載します。
ロレックスのキングマイダスときいて「ああ、あれね」ピンとくる人はいるでしょうか。
キング・マイダス、つまりマイダス王はギリシャ神話に登場する王のことで、その神話をモチーフにデザインされたのがロレックスのキングマイダスです。
ロレックス好きのお客様方に尋ねても回答が返ってくるのは一人か二人という非常に知名度の低いモデルです。
今回は知る人ぞ知るロレックスのキングマイダスの特徴や魅力、取引価格をご紹介します。
キングマイダスとは
キングマイダスは1950年代後半(1962とも)から生産され、70年代ごろに廃盤になったモデルです。
また、通し番号付きの1000本限定で生産され中古市場でもなかなか出回らないレアなお品物です。
1000本作られないで廃盤になったという噂もあるくらい、存在自体が謎に包まれたモデルといえるでしょう。
ちなみに、時計のモデルになったマイダス王は、日本語読みでミダス王と呼ばれます。
日本では、童話の「王様の耳はロバの耳」のモデルとなったことで知られています。
さて、ロレックスのキングマイダスは、触れるものを全て金に換えしてしまう「ミダス・タッチ」というもう一つの逸話をモチーフに作成されました。
イエロー、ホワイトゴールドなど素材のバリエーションも用意しながら、黄金の手の名にふさわしく、ほとんどのモデルが金無垢で出来ています。
さらに、重さは150g〜200gで、発表された当初はゴールド製腕時計として最も重量がある品物でした。
メンズの「キングマイダス」とレディースの「クイーンマイダス」と「プリンセスマイダス」の3種類がありますが、全てを総称しキングマイダスと呼ばれています。
またドレスウォッチであることから後にチェリーニシリーズに統合され、「チェリーニ キングマイダス」と呼ばれることもあります。
キングマイダスのデザイン
キングマイダスの特徴は無駄な装飾を省いた直線的なケースに、2針だけというモダンなデザインと、竜頭が左側に設置された左利き仕様である点です。
オール金とブラストケースが一体型の外観は、王が身に着ける豪華な装飾品というような一度見たら忘れられないインパクトがあります。
一方で、ケースを直線のみで構成するシンプルなデザインは金の重々しさを感じさせない軽やかさを演出します。
キングマイダスシリーズを全て左竜頭にしたいわれは不明ですが、誰もがつけられるものではないという意味が込められているのかもしれませんね。
ただし、レディースのクイーンマイダスには右竜頭のものも見られます。
表面の磨き種類や、表面デザインは複数の種類があります。
唯一変化しないのが、アシンメトリーの多角形のケースの形です。
この斬新なケースを考案したデザイナーはジェラルド・ジェンタ氏。
パテック・フィリップの「ノーチラス」やオーデマ・ピゲの「ロイヤルオーク」をデザインしたことで有名な世界的デザイナーです。
両ブランドの時計と同じように、装飾が少ない独創的な設計はキングマイダスもよく表れています。
ロレックスの代名詞といわれるオイスターケース、自動巻き機構、デイト表示を装備していない点から、当時のロレックスの職人たちの精巧な技術を世間にアピールする目的もあったと言われています。
キングマイダスを付けている有名人
キングマイダスを付けている有名人は現在2名確認されています。
一人は、アメリカ音楽界のスーパースター、エルビス・アーロン・プレスリーです。
全世界のレコード・カセット・CD等の総売り上げは5億枚以上とされ、「キング・オブ・ロックンロール」と呼ばれています。
1970年にコンサートの記念として音楽関係者から贈呈されました。
プレスリーの着けていた時計といえば、映画『ブルー・ハワイ』 にも登場した、ハミルトンの「ベンチュラ」が広く知られていますが、ロレックスのキングマイダスも愛用の一本だったようです。
ロックンロールの王が着けていたこの貴重な腕時計は、エルヴィスが生前住んでいたテネシー州の大邸宅「グレースランド」で常設展示されています。
二人目は、バルバトス出身のシンガーソングライターのリアーナです。
リアーナは複数のロレックスを愛用するファッショニスタで、オールK18のデイデイトやステンレス×イエローゴールドコンビのデイトジャストを着用している姿が良く写真に収められています。
そんなリアーナが2022年にカスタマイズしたロレックスのキングマイダスを身に着けていることが話題となりました。
元々は表面が滑らかに磨かれたスタンダードな外観のキングマイダスだったようですが、新たに表面に水滴の様な複雑なパターンが施されています。
無機質ともいえるキングマイダスに柔らかさが加わって、全く違う印象の時計に感じます。
キングマイダスの取引価格
さて、実際にお目にかかれる機会は非常に稀なキングマイダスですが、気になるのはそのお値段。
まずは販売当時の定価を見てみましょう。
キングマイダスの定価
廃盤年とみられる1970年代の定価は、キングマイダスRef.9630はケース・ブレスが金無垢のもので200万円でした。
同時期に販売されていたイエローゴールドのケースとプレジデントブレスのデイデイト(Ref.1803)は正規店で同じく200万円です。
1000本限定品、金無垢モデルとはいえ、手巻き、ノンオイスターのキングマイダスがロレックスの最上位モデルのデイデイトと同価格であることは驚きです。
次に中古価格です。
キングマイダスの中古価格
1972年製でK18ホワイトゴールドのケース、ブレスなしのモデルは、約50万円で取引されています。
1970年代に入るとダイヤルに”Cellini” チェリーニの文字が入ったモデルが現れ、キングマイダスと同様にオイスターとパーペチュアルを持たないチェリーニに統合されたことが分かります。
次にケース径26mmのレディースサイズのキングマイダス、クイーンマイダスですが、K18イエローゴールドのモデルで参考価格が60万~90万前後です。
同じ70年代のK18革ベルトのレディース・チェリーニが30~50万で取引されており、レアモデルであるから価格が高い、というより素材の価格が取引価格に反映されているように感じます。
まとめ
今回は超マイナーモデル、キングマイダスをご紹介しました。
ロレックスのアンティークモデル、特に限定モデルはインターネット情報がきわめて少ないため、検索で売却・買取価格を判断は難しいと言えるでしょう。
買取リッチ東京 東小金井店はキングマイダスようなアンティークロレックスの査定・お買取りもしております。
是非お気軽にご利用ください。
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