はじめに
こんにちは!東村山市の買取専門店 買取リッチ東京 東村山店 です。
2020年以降、高級時計の高騰は加速度的に進んできました。
もともと品薄だったモデルはさらに品薄になり、定価の数倍にまで上がっているモデルも少なくありません。
発表されたばかりの新作が店頭にないことも、もはや普通のことになっています。
以前と決定的に違うのはプレミアモデルが圧倒的に増えたことで、特にロレックスはその傾向が顕著と言えるでしょう。
金の高騰と同じように、実物資産全体の価値が上がっている背景を見ると、時計の価格が数年前の水準に戻ることは考えづらくなっています。
そんな昨今の時計界ですが、同じような見た目でも高騰している時計としていない時計がはっきりと分かれていることがあります。
金やダイヤモンドが使われている時計であっても実勢価格は意外と安いなど、高騰するにはある程度の法則があるようです。
そこで今回は、高騰モデルに見られる法則を3点ご紹介したいと思います。
ぜひ最後までご覧ください
高いステータス
高騰しやすい時計の条件、1つ目は高いステータスがあることです。
一過性の流行や人気で瞬間的に高騰することは少なくありませんが、長期的な高騰のためにはステータスは必要不可欠となります。
時計が十分なステータスを獲得するには長い年月がかかり、これは創業1世紀を超えるスイス勢が高級時計界の花形になっている理由でもあります。
といっても、ステータスは長く時計作りをしていれば自然に得られるものではありません。
「初めて月に行く」「歴史上の偉人が愛用」「大統領に贈られた」など、実績の積み重ねがブランドやモデルのステータスになるためです。
その時計がどれだけの物語を持っているのかとも言い換えることもでき、斬新さや品質の高さのみではステータスとはなりません。
一方、比較的短期間でトップブランドとなる例もあります。
例えばウブロは1980年の創業から約20年ほどで代表作ビッグバンを発表し、トップブランドの仲間入りを果たしました。
実績を積み上げるという正攻法ではないものの、世界的な時計技師の採用や、大企業による大胆なプロデュースで今の地位を築いています。
時計こそ芸術家気質を感じるウブロですが、立ち回りに関しては極めて商業的と言えるでしょう。
こういった例もあるように、大企業や個人の影響力が増している今の時代であれば、わずか数年でトップブランドが生まれることもあり得るのかもしれません。
ステンレス製スポーツウォッチ
高騰しやすい時計の条件、2つ目はステンレス製のスポーツウォッチであることです。
当然ながら人気がなければ高騰は起きず、人気に確実に影響しているのはいつの時代も実用性となります。
実用性のある時計とは、精度が高いことや作りが丈夫なことの他に、幅広い場面で使えることが非常に重要です。
なるべく多くの場面で使うことを考えた時、ステンレス製のスポーツウォッチは最も優秀と言えるかもしれません。
例えば、ドレスウォッチはその性格上普段使いするものではなく、使える場面が限定されるため、実用性の観点では高騰は起こりにくいと言えます。
スムースベゼルのデイトジャストなど例外はあるものの、ドレスウォッチにプレミアモデルは多くはありません。
また、完全なスポーツウォッチも実用面ではいまひとつといえます。
ダイバーズやパイロットなどはビジネスまではOKかもしれませんが、少しでもフォーマルな場面には対応できません。
さらに言えば、クロノグラフもない方が使える場面は大幅に増えるでしょう。
汎用性を求めるとどうしてもシンプルなデザインになってしまいますが、実際に高騰しているモデルにはすっきりとした3針モデルが少なくありません。
独立企業
高騰しやすい時計の条件、3つめは独立企業の時計であることです。
これはここまで紹介した2つの条件に比べると大きなポイントではありません。
そもそも、量産体制をとりやすい巨大グループからは、高騰モデルが生まれにくいという事情があるためです。
そのため、生産数が限られる独立企業に高騰モデルが生まれやすいのは当然なのですが、重要なのはこれからも独立し続ける企業かどうかという点になります。
わかりやすい例で言えば、数か月後にロレックスがLVMHの傘下に入ることになり、増産体制を取る経営陣が生まれるとなった時、ロレックス相場には暴落する可能性が生まれます。
つまり、現在のロレックスの高騰相場の根底には「ロレックスは独立企業として今後も大量生産をしない」という信頼があるということが言えるのです。
ロレックスほど成功していない独立系の企業にとって、巨大グループからの勧誘は少なからず魅力的な提案であることは間違いないでしょう。
先に紹介したウブロを初め、グループに入ることで飛躍的に立場を上げた企業は少なくありません。
高騰を期待して将来有望な独立系の高級時計を買う際は、しっかりと企業理念なども確認すると良いでしょう。
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この記事を書いた筆者:買取リッチ東京 東村山店 店長
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