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【2022年史上最高値更新】金(GOLD)価格は今後10年でどこまで上がる?ウクライナ情勢緊迫化の影響は!?※2022年9月更新【短期&長期の価格予想と高騰理由について解説します】

リーマンショックやコロナショックなど、世界全体で株式の大暴落が起きるたびに、注目を集める投資商品が金(GOLD)です。

2022年2月18日、一時1グラム当たり7,020円に上昇し、節目の7千円を突破しました。

取引時間中としては過去最高値7,032円を付けた2020年8月7日以来の事です。

ロシアによるウクライナ有事に対する警戒が高まり価格が急伸したと言われています。

2022年4月13日には一時1グラムあたり8014円となり、過去最高値を更新しました。

8,000円を超えたのは初めてのことです。

2022年6月3日には1グラムあたり8,524円を更新しました。

国内価格が上昇している理由はウクライナ問題だけでなく、円安により現金の価値が目減りしていることも挙げられます。

一時8200円台まで下げたものの、9月の第2週には円安の影響により8,698円を更新しています。

当店のコラムをご覧になっている方のなかには、金価格の今後が気になるという方も多いでしょう。

この記事では直近と今後10年の金価格予想について説明します。

また、良くある「なぜ金価格は上昇するの?」という質問についても答えていきましょう。

すでに金を保有している方、これから金投資をはじめようと考えている方にもおすすめの記事です。是非最後までご覧ください。

 

金が上昇する原因

 

まずは金価格が上昇する要因から簡単に説明しましょう。

経済が不安定になれば通貨の価値を保証する国そのものの信用度が落ちます。

それにより投資家の投資先は株式や通貨ではなく、安全資産と呼ばれる金(GOLD)に移ります。

コロナショックのように世界を揺るがす有事が起こると、通貨の価値が下がるため金価格が上昇するのです。

金は昔から「有事の金」とも呼ばれ、戦争や経済の悪化、感染症の拡大などがあると買われやすいという特徴を持ちます。

 

金が下落する原因

 

好景気の時期は金価格が下落する傾向にあります。

2021年はアメリカ経済や雇用が回復に向かったうえ、物価上昇率が上昇したことを受けて、連邦準備制度理事会 FRB(Federal Reserve Board)は量的緩和縮小を開始しました。

2022年には3回の利上げ実施を示唆しています。

これにより米長期金利は上昇することは間違いないでしょう。

実は「緩和縮小」や「利上げ観測」が金利の付かない金の相対的な魅力を低減させるのです。

そうなると有事の金の力は一時的に弱まり、下落する可能性が考えられます。

 

2022年最新の金価格予想

短期では下落の可能性も?

今後の金価格を予想していきましょう。

まずはこちらをご覧ください。

TradingViewの提供チャートより引用

この20年で金価格は約6倍上昇しました。

ここまで上がったがゆえに、この数年では下落する可能性があると考えられます。

これまでも有事の出来事が起こって金価格が上昇した後、それらが落ち着くと価格が下落する傾向があるためです。

2008年9月15日にリーマンブラザーズが破綻し、世界不況が引き起こされました。

その後、金はじわじわと上がり続けて2011年、当時の最高値を更新します。

2013年~2019年までは一定の変動幅の中で価格が上がったり、下がったりを何度も繰り返すレンジ相場が続きます。

2020年にはコロナウイルス感染拡大で世界経済が悪化したため、世界の中央銀行が通貨を大量供給しました。

今後は短期的に下落の可能性も予想されます。(下落するとしても、2000年頃の価格まで戻る可能性はありません。)

ただし、コロナ変異株の再拡大についてはまだまだ不透明感が強く、ウクライナ有事についての警戒感もあることから不確実性が高いとも考えられます。

 

長期的には上昇する可能性が高い

この20年間で小さく下落する場面は何度かありましたが、長期で見ると上昇トレンドといって間違いないでしょう。

今回もコロナショックを経験したことで、世界的に有事に対しての備えをする意識が高まりました。

また、世界全体では量的緩和政策によって低金利状態が継続していることも今後上昇する要因と言えます。

以上の理由から今後10年の価格を予想する場合、価格上昇を維持する可能性は高いでしょう。

上記の他、「金価格チャートから今後上昇するシグナルが出ている」というベテラン投資家の声もあります。

こちらをご覧ください。

アメリカの投資家ウィリアム・オニール氏が提唱した価格上昇のサインとなるチャートパターンがあります。

価格の値動きが円の下半分のような曲線を作り、一番上付近に価格が戻ってきたところで、再度同じ方向に小さな半円を描くようなチャートパターンのことをカップ・ウィズ・ハンドルと言います。

それが完成した場合に「底入れ」とされ、買いのタイミングになるということです(ダマしもあるので注意が必要です)。

ここで金価格チャートに戻ります。

現在の金価格はカップの後のハンドルが作られている途中という見方もできませんか?

上記のことから、当社としては「金価格はまだまだ上昇するのではないか」と考えております。

今後も

①金価格チャート

②金融政策

③コロナ感染再拡大

④ウクライナ情勢

⑤為替

などを注視する必要があります。

 

この記事を書いた筆者:

買取リッチ東京西八王子店 貴金属鑑定士

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