はじめに
こんにちは!小平市の買取専門店 買取リッチ東京 花小金井店 です。
世の中には希少すぎるなどの理由によって値段がつけられない時計は少なくありません。
そういった時計の多くは美術館や会社のもとで厳重に管理されており、もはや実在するのか怪しい時計もあるほどです。
誰かに時刻を伝えずとも、どこかでただ動いているだけで重要な意味を持つそれらの時計は、もはや時計としての価値は超えていると言えます。
代表的な例ではブレゲの「マリー・アントワネット」ことNo.160はあまりにも有名です。
1783年、当時のフランス王妃マリー・アントワネットへの贈り物にと、天才時計技師として名高いルイ・ブレゲが受注した時計になります。
制作期限も費用も制限なしというスペシャルオーダーの発注内容は、「すべての複雑機能を搭載し、可能な限りの金を使うこと」でした。
間違いなくルイ・ブレゲの人生を賭けた大仕事になるはずでしたが、マリー・アントワネットは完成をみることなく1789年のフランス革命にて死去してしまいます。
続けてブレゲも完成させられないまま死去し、とうとう1827年に完成したNo.160は紆余曲折を経て、現在は美術館が厳重に保管しており、一般公開はしていません。
このような壮大な物語を持つ時計に値段がつけられないというのも納得ですね。
さて、今回は値段がつけられている時計のうち、最も高額な時計のベスト3をご紹介します。
No.160のような歴史的価値がある逸品には推定価格という値段がつけられることがありますが、販売されている時計、もしくは取引済みの時計のみのランキングとなります。
察しのよい方はお気づきかもしれませんが、先に言うとジュエリーブランドしか登場しません。
よろしければぜひ最後までご覧ください。
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第3位 ショパール 201カラット
出典:https://www.chopard.jp/
第3位はショパールの201カラットで28億円です。
ショパールは創業160年を迎えようとしているスイスの時計ブランドとなります。
メンズモデルよりは、ハッピーダイヤモンドやハッピースポーツなどのレディースモデルを真っ先に思い浮かべる方が多いかもしれませんね。
実際、クォーツショック時に生まれたハッピーダイヤモンドは、登場以来ショパールの看板モデルとして人気を博しています。
30億円という途方もない金額の理由は使用しているダイヤの重さによるところが大きく、
名前の通り201カラットがつぎ込まれているそうです。
1カラットは0.2gなので約40g分のダイヤがついていることになります。
ダイヤに埋もれてはいますが、注意深く見ると文字盤が見えることにお気づきでしょうか。
様々な色のカラーダイヤは花束を表現しており、文字盤の周りのハートダイヤはボタンを押すと開く仕掛けになっているそうです。
30億ものジュエリーウォッチに遊びを入れる点からは、機械時計の老舗だったショパールが時代にあわせてクォーツを作った際の大胆さが通底しているように感じられます。
世界で最も高価な時計として登場したものの現在は3位に後退しました。
第2位 グラフ ファシネーション
出典:https://www.graff.com/jp-ja/home/
2位はグラフのファシネーションで44億円です。
グラフはダイヤモンド業界をリードするイギリスのジュエリーブランドで、
キング・オブ・ダイヤモンドとも評されるローレンス・グラフによって設立されました。
貧しいロシア系移民だったグラフ少年はただのダイヤ工房見習いでしたが、天性の鑑定眼と商才によって一代でグラフを築き上げた人物です。
今や加工・販売のみでなく南アフリカでの原石の採掘から関わっており、ジュエリー業界への大きな影響力を持つに至っています。
世界中の富裕層や富豪をターゲットに宝飾品・時計の限定販売をしていますが、時計や宝飾業界の人間にとっても、馴染みあるブランドと言えるかは微妙なところです。
2015年のバーゼルワールドで発表されたファシネーションという名前はずばり魅力を意味しており、ダイヤの輝きが存分に発揮される設計になっています。
152.96カラットのホワイトダイヤは圧巻で、相当な資産価値はありそうですが、お買い得かどうかは恥ずかしながら断言できません。
中央の洋梨型の部分は取り外して指輪にできることから、変形腕時計のジャンルでは世界1高額な時計と言えそうです。
第1位 グラフ ザ・ハルシネーション
出典:https://www.graff.com/jp-ja/home/
1位はまたもやグラフから、ザ・ハルシネーションで55億円です。
2014年のバーゼルワールドで発表されたこの時計は、全部で110カラット以上のカラーダイヤが万華鏡のように散りばめられたデザインになっています。
この時計を作るために召集した職人達によるチームが、世界中から集めたハイグレードのダイヤを長期間にわたって時計の形にしたものだそうです。
創設者ローレンス・グラフは、
「この時計はカラーダイヤの奇跡を祝した芸術品。ダイヤへの情熱のすべてを表現できるとてつもない時計を生み出したいと考えていたが、ハルシネーションはそれを叶えてくれた夢の時計」
とコメントしています。
ダイヤ業界の最重要人物の一人であるローレンス・グラフにとって人生の1本というわけですから、世界で最も高価である点にはこだわったのかもしれませんね。
時計として使うには視認性の問題から難しそうな気はしますが、おそらく実用性の観点から語ること自体がナンセンスなのでしょう。
時計である必要があるのかという疑問もどうでもいいのです。
グラフも言う通り芸術品なのですから、時間を忘れるほど美しい時計ということで十分ではないでしょうか。
この記事を書いた筆者:買取リッチ東京 東小金井店 店長
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