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【中国切手】なぜ高額で売れるの? これからの相場はあがるの? 当社の切手専門鑑定士が解説します!

こんにちは!買取リッチ東京東小金井店です。

あまり知られていませんが、実は高額で売却することができる中国切手。

なぜ高く売れるのか?

今回はその秘密をご紹介いたします。

 

どうして中国切手は価値がつくの?

中国切手の価値が高い理由としてはその時代背景に秘密があります。

文化大革命下の中国ではコレクションとしての切手の保有が禁止されていました。

その為、文化大革命以前に発行された中国切手の多くは所持している人が少なく、希少性が非常に高くなっております。

もう1つの理由としては、中国の富裕層による投機目的の実物資産として大量の中国切手が購入されていることもあり、市場に出回る数が減少し更に希少性が高騰している状況です。

 

文化大革命とは?

歴史的な話になりますが、文化大革命とは1966年から約10年間にわたって中国国内で起きた思想改革運動です。

「資本主義化による封建的政治腐敗を正し、人民による社会主義文化を創り上げる」という大義名分でしたが、その内実は「大躍進政策」という国内の増産政策の失敗により、1959年から失脚していた毛沢東が自身の理想を実現するため奪権運動でした。

1976年、毛沢東の死によって終結を迎えたとされています。

 

高く売れる中国切手にはどんなものがあるの?

当店、買取リッチ東京のYouTubeチャンネル【リッチちゃんねる】でもプレミア中国切手について詳しく説明した動画がございます。

こちらも是非ご覧ください。

 

YouTube動画 お値段200万円以上!中国切手をランキング形式でご紹介!

 

【赤猿】

高額中国切手といえば「赤猿」です。

赤猿とは…中国十二支切手シリーズの第1弾として1980年に発行されました。

特徴としては赤い背景に子猿のイラストが描かれています。

 

『入手難易度』★★★☆☆

市場価格は最高ランクの状態で9万円です。

高額ですがオークションではよく出回っています。

 

 

 

 

 

【梅蘭芳舞台芸術】(めいらんふぁんぶたいげいじゅつ)

梅蘭芳は、1961年~1996年に活躍した、中国の古典演劇である戯曲京劇の俳優です。

女形として「四大名旦」に名をつらね、京劇の近代化に尽力し「梅派」を創設させるほどの重鎮と言われていました。

特に「貴妃酔酒」の舞台を描いた小型シートは発行枚数が2万枚と希少です。

当時コレクションとして所持されていた切手の大部分は文化大革命の頃に処分されたこともあり、非常に価値の高い切手と言えるでしょう。

未使用美品のものは百万円前後と高額で取引されます。

 

『入手難易度』★★★★★

市場価格は使用済み8種セット4万円前後。

状態が良い希少品は70万~110万円です。

希少品の入手は困難ですが、その他は比較的入手可能です。

 

 

 

 

 

【天安門図第5版】

天安門第3版の翌年1951年に発行された第5版ですがデザインは第3版とほとんど変わりません。

大きく違う点としましては額面が高額な事。

本来ならば文化大革命で処分されているはずの切手となりますので、現存している枚数は極めて少数となります。

未使用かつ美品状態で6種全てが揃っている状態の場合、売却相場は70万円前後となります。

バラであっても額面が拾萬圓や貮拾萬圓の売却相場は額面の2倍近くとなります。

『入手難易度』★★★★☆

消印付きはフリマアプリやオークションで入手可能ですが、完品は入手困難です。

市場価格は6種完品消印付きで6~8万円。

6種完品未使用で70万円前後です。

 

 

 

 

 

【毛主席の最新指示 5種】

中華人民共和国の建国の父として、中国独立の英雄として称えられている毛沢東主席。

毛主席がデザインに描かれている中国切手はほとんどにプレミア価値がついています。

「毛主席の最新指示」は彼の肖像と文字の組み合わせのデザインで5連それぞれに毛主席の思想が表現されている為、5種揃っている時の価値は通常のバラ状態より格段にあがります。

美品であれば30万円~40万円前後が売却相場となっております。

しかし、注意しなければならないのは、5連刷から切手を切り離してしまうと(5種全て揃っていたとしても)価値が下がってしまいます。

連刷はそのままの状態を維持することが必要ですね。

『入手難易度』★★★☆☆

消印付きやバラ状態は比較的入手可能です。

連刷の入手はかなり困難といえるでしょう。

市場価格は連刷完品状態30~40万円前後。

消印付き5種セットは10~20万円です。

 

 

 

 

 

【毛主席の長寿を祝う語録】

 

続きまして、毛主席に関係する切手を紹介します。

文化大革命時代に第一弾として発行された【毛主席の長寿を祝う語録】は希少価値が高く売却相場も上昇しております。

また、中国でのみ流通していたとされている為、最近では更にプレミアがつき、11種全てが完品で揃っていた場合は20万円前後で売却ができるかもしれません。

『入手難易度』★★★☆☆

比較的オークションサイトで入手可能ですが11種未使用完品は希少です。

市場価格は11種完品未使用で15~20万円

消印付き11種は5~6万円です。

 

 

 

 

 

【少年たちよ子供の時から科学を愛そう】

【少年たちよ子供の時から科学を愛そう】は小型シートと6種類の切手として発行されました。

そのうち小型シートに関しては10万部限定で発行された為、非常に希少性のある中国切手です。

未使用品であれば市場価格も10万円前後になるでしょう。

ただし、小型シートではなくバラの方は流通数が多かった為プレミア価値は付いておらず、1枚あたり数百円程度の相場状況となります。

 

『入手難易度』★★★★☆

小型シートの入手は困難ですが、バラの入手は容易です、

市場価格は小型シート未使用 10万円前後

 

他にもございますが、以上が有名なプレミア切手です。

日本の切手と比べて、希少性の高い種類の割合が多い中国切手ですが、はたして今後の相場は上昇するでしょうか?

また、売り時はいつなのでしょうか。

 

中国切手の相場はこれからも上がる?売り時はいつ?

当店の店頭でも、このような質問を多くいただきますが、残念ながら相場が上昇する可能性は低いです。

中国切手も経済の影響を受けるため、この10年でも相場が2度下落してしまった実績がございます。

 

2011年に1度目の下落がありました。

2012年からは少しずつ相場の上昇傾向が見られましたが、2020年新型コロナウィルスの影響により、再度調整がかかりました。

コロナ後もピーク時より10~20%程下落していることや切手コレクターの減少により相場の上昇する可能性は低いとみる鑑定士が多いです。

それを踏まえた結果、売り時は・・・

今でしょう!

もちろんこの先も保有するという考え方もありますが、世界的にも収集家が減っている以上、高く売りたいのであればなるべく早めが肝心です!

まとめ

プレミア価値がつく種類も多い中国切手ですが、最盛期と比べると以前ほどの盛り上がりはなくなっています。

ですが、しっかりとした鑑定士に依頼することでまだまだ高額で売却することが可能です。

今回ご紹介した切手以外にもプレミアのつく切手は多数ございます。

ご自宅にある場合は、是非お近くの買取店に持ち込んでみましょう。

この記事を書いた筆者:買取リッチ東京 東小金井店 切手専門鑑定士

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