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【時計好きなら今さら聞けない】ロレックスエクスプローラーⅠのブラックアウトって何?

こんにちは。買取リッチ東京東小金井店です。

100年以上にわたる歴史をもつロレックスには、時に様々な理由により希少価値の高い、いわゆるレアモデルが誕生してきました。

単に製造期間が短かったもの、すぐにマイナーチェンジが起こって修正されてしまった特徴を持つもの、あるいは素材の劣化によって起こってしまった、想定外の変化を果たした個体など。

希少価値が上がる理由は本当に様々です。

本日はそんなロレックスのレアモデルの中から、通常モデルと比べて約3倍。現状、中古市場でも実に300万円以上の値が付く、「ブラックアウト」と呼ばれるモデルをご紹介いたします。

ブラックアウトは現時点でも希少性が極めて高いレアモデルですが、とある理由により将来的にさらにレアリティが高まるのではと期待されています。

本動画ではそういった点も含めてご説明いたします。

ブラックアウトって何?

まずこのブラックアウトとは、ロレックスの定番人気モデル、エクスプローラー I の一種で、1990年あたりから2001年まで生産されていたRef.14270というモデルに含まれています。

ちなみにこのモデルは、当時若者のファッションリーダー的存在であった、木村拓哉さんが身に着けていたことでも有名な時計です。

フジテレビ系列のドラマにて、エクスプローラーのRef.14270を着用して出演したことにより、今までブランド時計に興味が薄かった若年層にも一気にロレックスの名前が知れ渡り、空前のロレックスブームが巻き起こりました。

そういった事情から、旧型となった今なおエクスプローラーの中でひときわ有名なのが、このRef.14270なのです。

 

ブラックアウトがつくE番やX番ってどういう意味?

一方、ロレックスには本体の6時側にシリアルナンバーが刻印されています。

このシリアルには数字の他に、その個体が何年に製造されたか、というものを示す、アルファベットも一緒に打たれており、Ref.14270が製造され始めた90年、91年にはそれぞれ「E」と「X」が割り振られています。

このシリアルナンバーに”E”と”X”が含まれている初期生産分、更にその一部にのみ存在しているのが、例の「ブラックアウト」です。

ブラックアウトは性能的には通常のエクスプローラーⅠと変わりありませんが、文字盤に大きな特徴があります。

その特徴とは、エクスプローラーの文字盤に入っている時刻を表す3,6,9の数字。

本来であればこれらの数字に白いラインが引かれていますが、ブラックアウトと呼ばれる個体は黒いラインが引かれています。つまり、ブラックアウトの名の通り、真っ黒に塗りつぶされているように見えるのです。

(こちらの画像がブラックアウトと呼ばれる個体です)

ブラックアウトの個体が存在する理由

ちなみに、なぜブラックアウトと呼ばれる個体が存在しているかについては、正確な理由は分かっていません。

というのも、ブラックアウトを含めてレアモデルは色々ありますが、その誕生経緯に関してロレックスが公式で声明をだすことはまずないからです。

ファンの間でよく言われる説としては、部品を供給している下請け企業による個体差、出荷国や地域による需要の違い、購買層の反応を見て計画的にマイナーチェンジを行っている、などがあります。

ちょっと穿った説としては、ロレックス社による販売戦略、つまり意図的にレアモデルを設定している、等というものもありますが、真相は今もって謎のまま。

1つ確かなことは、その謎のままである、ということが、却ってブラックアウトの知名度を上げる要因になっていると言えることでしょうか。

 

ブラックアウトのバリエーション

さて、先ほどブラックアウトとは数字の部分に黒いラインが入ったもの、とご説明いたしましたが、正確には他にもブラックアウトと呼ばれるバリエーションが存在します。

それが、数字のメタル部分が剥き出しになったRef.14270です。

つまり、白でも黒でもなく、ライン自体が存在していない外観を持つ個体のことで、こちらも同様にブラックアウトと呼ばれます。

さらに細かく違いを挙げると、製造初期に近い個体は、ブランドロゴなどの表記が灰色に近いシルバーであったことから、「シルバーレター」、と呼ばれ、製造後期の白い文字のものを「ホワイトレター」と呼びます。

つまりブラックアウトには、黒ライン+シルバーレター、黒ライン+ホワイトレター、メタル+シルバーレター、メタル+ホワイトレターの4パターンがありえるわけです。

なお、この中では黒ライン+シルバーレターの物が最も人気が高いとされています。

人気の秘訣は、文字盤から白い部分を減らしたことにより、時計そのものが引き締まって、すっきりしたような印象を与えてくれる点。

3か所の数字のみの僅かな変更にもかかわらず、実際に通常の品物と見比べると、大分印象が違って見えます。

また、シルバーの文字が加わることにより、独特な高級感をも醸し出してくれるのも見逃せません。

 このように、エクスプローラーⅠのブラックアウトは希少性の高いレアモデルであり、手に入れるのは容易ではありません。

値段も張りますし、そもそもが20年以上前の物ですから状態の良し悪しも若干気になるところ。

 

ブラックアウトに類似した後継モデル

Ref.114270

 そこで今度ご紹介したいのが、ブラックアウトに類似した後継モデルたちです。

まずは、オリジナルのブラックアウトであるRef.14270の後継機のRef.114270。

2001年から製造され始めたこちらにもブラックアウトが存在しています。

2009年頃に販売されていたVシリアルの個体の一部がそうだとされています。

ただしこちらはメタル部分がむき出しになっているパターンのみで、黒ライン型は確認されていないと言われています。

こちらも市場流通は非常に少なく、レアモデルとされていますが、オリジナルと比べると市場流通量がやや多く、レアリティは低めのようです。

(以下画像の個体はブラックアウトではありません)

Ref.214270

次に、Ref.114270の、さらにその次の機種である214270は、前期モデルと後期モデルが存在し、2016年ごろまで製造されていた前期モデルがブラックアウトと同じ特徴を備えていました。

そのため、広義にはこちらもブラックアウトと呼ばれています。

ただし、こちらもメタルがむき出しのバージョンのみです。

こちらの214270のブラックアウトは、つい最近まで製造されていた上に、長きに渡りたくさん作られたため、特にレアモデルとは認識されていません。
逆に言えば、それだけ手に入れるためのハードルが低いとも言えるでしょう。

(以下画像の個体はブラックアウトではありません)

まとめ ブラックアウトモデルの今後

 最後となりましたが、ここでブラックアウトモデルに関しての、これからについて考察したいと思います。

それこそが、冒頭で述べたブラックアウトがさらに希少になるという可能性についてです。

なにぶん将来のことですので断言はできませんが、実はロレックスファンの間では今後エクスプローラーⅠにおいてRef.114270や214270のように、ブラックアウト をオマージュしたモデルは製造されないのではないかという説が有力視されているようです。

理由としては、214270の後期モデル以降、3,6,9の数字に夜光塗料が塗られるようになった点が挙げられます。

これは2021年現在の現行モデルであるRef.124270も同様であり、そういった仕様である以上、数字の部分だけ塗料を変更したり、ましてや塗らないという選択肢は考えづらいと思われているのです。

単純に性能で考えた場合、視認性はどちらがいいかは一目瞭然と言えます。

元来ロレックスは、なによりも実用性を重視することで有名になった時計メーカー。あえて性能が落ちることや、実用的でなくなることをするのはありえなかろう、というわけですね。

もちろん、何かの特別記念モデルなどは話が別ですが。

もしも本当にこの先ブラックアウト仕様のエクスプローラーⅠが生産されないとした場合、当然まず考えられるのは、オリジナルのブラックアウトがさらにその希少価値を跳ね上げることです。

のみならず、現段階ではレアリティが落ちるとされるRef.114270のブラックアウトや、そもそもレアモデルとして数えられていない214270の人気も今とは比べものにならないほど上昇するかもしれません。

 仮にそうなるとしても今すぐではないのでしょうが、もしも今からエクスプローラーⅠの購入を考えられている方がおられるなら、そういった点も考慮に加えてもよろしいかと思います。

特に214270等は、現行機とは本体のサイズが異なるという特徴もありますので、もしかしたら、将来的にはとんでもないお宝に化けるかもしれませんよ。

ロレックス(型番ごと)の買取価格を知りたい方はこちらの買取価格ページをご利用ください。

 

この記事を書いた筆者:買取リッチ東京東小金井店 高級時計専門鑑定士

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