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【2022年4月】金(GOLD)の産出国ランキング!1位はどこ?日本でも産出できる?

ここのところずっと高騰している金ですが、世界一産出量が多い国はどこなのでしょう?

今回は金の産出国ランキングについてご紹介いたします。

金の産出国ランキング 4位 アメリカ

アメリカでは1848年に金鉱脈が発見され、多くの人々が一攫千金を夢見てカリフォルニアに押し寄せました。

いわゆるゴールドラッシュと呼ばれるものです。

きっかけはジェームズ・ウィルソン・マーシャルという人物が川で砂金を見つけたことでした。

砂金とは金鉱脈の金が水の流れによって削られ、川を下って運ばれたものです。

砂金が見つかったことは、川の上流に金鉱脈が存在する可能性を示唆します。

砂金を手に入れたい人々がカリフォルニアに押し寄せ、1年で10万人も人口が増加しました。

当時の一攫千金を夢見る移住者のことは、その年号から「フォーティナイナーズ」(1949年の人々の意味)と呼ばれていて、アメリカのプロフットボールチーム「サンフランシスコ・フォーティナイナーズ」の由来にもなりました。

ゴールドラッシュで産出された金は、アメリカは元より世界の貨幣供給量にも影響を与えました。

世界史の教科書にも載るほどの大きな出来事ですね。

現在はネバダ州のボールド・マウンテンやベツェ・ポストなどをはじめ、西部に点在する金鉱で金が採掘されています。

 金の産出国ランキング 3位 ロシア

ロシアの金採掘に関する歴史は長く、古くは中世から採掘活動が行われていたようです。

採掘技術が向上した19世紀にはロシアでもゴールドラッシュが起こっており、鉱山だけではなく都市部でも金を掘り当てようとした人々もいたことが記録されています。

ロシアでの本格的な金採掘事業の始まりは20世紀初頭にさかのぼります。

旧ソ連が成立する以前から、ロシア東部のコルイマ川中流域で砂金が採れることが知られていました。

しかし年間の半分以上の気温が氷点下という非常に厳しい土地のため、事業としての金採掘に進展は見られませんでした。

転機が訪れたのは1917年のロシア革命。

ソビエト共産党の方針に異議を唱える者は政治犯との烙印を押され、次々と極寒の地シベリアへ送られたのです。

その厳しい環境の中、彼らは重労働を強いられることになりました。

その強制労働の場所の1つが、砂金が採れるコルイマ川上流に位置する鉱山でした。

1928年にはオホーツク海に面した場所に港が建設され、物資や労働者の受け入れ体勢が確立。

その後鉱山への街道も整備され、コルイマ金山の開発が本格的にスタートしました。

現在でも大規模な採掘活動が行われており、世界最大の産出量を誇る中国と共同で採掘をするなど積極的な活動がみられるのも大きな特徴です。

2017年には中国と共同で金採掘のために980億円の投資をするなど、世界中で金の需要が増加している中で採掘量を増やそうとする積極的な動きがみられました。

金の産出国ランキング 2位 オーストラリア

オーストラリアは金の産出量が2番目に多い国です。

昔から採掘活動が活発に行われていたわけではなく、およそ1980年代前後から国を挙げて採掘が行われるようになりました。

実際にオーストラリアの主要都市であるカルガリーやコールドフィールズなどは、世界でも有名な金開発地域として知られており、世界中の金に関係する企業が集まっている場所として有名です。

また近年でも新しい鉱山が発見され生産を開始するなど、まだまだ鉱脈が尽きる気配はありません。

オーストラリア国内で生産された金は、世界でも最大の金消費国であるインドなどを中心に輸出されており、貿易活動でも重要な位置を占めています。

金の産出国ランキング 1位 中国

現在、金の産出量が最も多い国は中国です。

現代の金採掘を語る上で、欠かせないのが中国と言えます。

中国が本格的に金の採掘をスタートしたのは、1980年代のこと。

この頃に改革開放運動が起こり、金の採掘が盛んになります。

2007年には中国は産出国として世界トップの座に輝きました。

中国と言えば、広い国土に多くの人口を抱える国として知られていますが、金の採掘が行われているのは、主に内モンゴル自治、区湖南省、山東省、福建省です。

この4つの地域で産出される金が、中国での金産出量全体の約50%を占めています。

中でも注目されているのが、中国とキルギスの国境付近にある新疆(しんきょう)ウイグル自治区の薩瓦亜尓頓金鉱でしょう。

1993年の金鉱脈発見以来、その調査が進められてきており、100トン級の大規模金鉱であると報じられています。

2014年には「金の埋蔵量127トン」というデータも発表されました。

現在でも中国国内で経済状況が良く、金の現物や装飾品を買うことが流行していることも後押しして金の採掘が積極的にされています。

日本では金を産出できる?

日本の中で金は既に取り尽くされたといわれており、産出量もほとんどありません。

しかし、精密機械が多い日本では投棄されている様々な電子機器の中に金が眠っているため、いわゆる都市鉱山が多い国ともいわれています。

都市鉱山とは、都市でごみとして大量に廃棄される家電製品などの中に存在する有用な資源(レアメタルなど)を鉱山に見立てたもののこと。

実際に廃棄物から取り出された金の量は約6000トンを超えており、リサイクルなどがより活発化することで金が他国の鉱山と同じくらい取れるのではないかと考えている専門家もいるようです。

まとめ

今回は金の産出国をランキング形式としてご紹介いたしました。

以前は南アフリカ等も金の産出国として有名ではありましたが、現在は中国が圧倒的1位となっております。

日本もマルコポーロに黄金の国ジパングと言われる時代もありましたが、残念なことに現在ではほとんど金が掘り起こされなくなってしまった状況です。

ですが、都市鉱山とよばれる「資源から再度金を取りだすことで大量の金を産出できる可能性」もあるようですね。

リサイクルを活発に行うことで鉱山と同じくらい金が取れるのではないかと期待してしまいますね。

 

 

この記事を書いた筆者:

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