こんにちは!買取リッチ東京 東小金井店です。
COMEX(コメックス)とは、フランスの潜水専門会社です。
シードゥエラー誕生の3年前の1964年、COMEXは飽和潜水を行っていたダイバーのサブマリーナの風防が吹き飛んだ事故をロレックスに報告します。
これをきっかけに、COMEXは高度な潜水にも耐えられるロレックスの新しい腕時計の開発に協力するようになります。
その数年後、1967年頃に誕生したのが、サブマリーナの上位互換モデルであるシードゥエラーです。
一般的にはサブマリーナと比較し人気が低いモデルと言われますが、歴代モデルに存在するレアモデルは非常に人気が高く高値で取引されています。
今回はシードゥエラー誕生のストーリーと、歴代レアモデルについてご紹介します。
シードゥエラーの防水性はエスケープ・バルブにあり
2023年現在時点で新型のシードゥエラーRef.126600は、サブマリーナの4倍もの1220m防水を誇ります。
この高い防水性を支えているのが、時計内部にたまったヘリウムガスを自動で排出するロレックス独自の機構「エスケープ・バルブ」です。
潜水作業をするダイバーは、深海での潜水作業をする前の数日間、陸または海上にあるヘリウムと酸素の混合ガスで満たした加圧室で過ごします。
これは潜水病を引き起こす窒素が身体に過剰に吸収されるのを防止するのと、深海の高気圧に慣らす目的があります。
この潜水方法を飽和潜水と呼びます。
この加圧室でヘリウムがサブマリーナの内部に入り込んでしまったのが、風防破裂事故のきっかけです。
潜水作業後、海面に浮上する際に減圧によって膨張したヘリウムが風防を吹き飛ばしたのです。
時計内部にガスがたまると、ガスの圧力によりバキューム・バルブユニットがわずかに押し出され部品の隙間からガスが排出されます。
この最新機構のおかげで当時のサブマリーナの3倍以上の防水性能である610m防水で登場し、現在では1220m防水を実現しています。
1967年~1980年頃 Ref.1665 コメックス・シード /赤シード
初代シードゥエラーはぷっくり膨らんだプラスチック風防が特徴。
丸みを持たせることで風防に掛かる水圧を均一に保っています。
ロレックス正規修理の新しいプラスチック風防はこのドーム型風防ではなく丸みが抑えられたものに取り換えられるので注意が必要です。
この初期型シードゥエラーには、主に2つのレアモデルがあります。
一つはコメックス・シードです。
こちらはCOMEXとロレックスのパートナーシップを表したダブルネームのシードゥエラーです。
コメックス・サブマリーナより本数が少ないと言われているレアモデルです。
二つ目は赤シードです。
赤シードとは「SEA-DWELLER」と「SUBMARINER2000」の文字が赤く塗られたモデルを指します。
製造時期によってフォントや色が異なり、主にMARK1~4までの分類わけがされています。それぞれ生産本数や希少性によって大きく取引価格が異なります。
MARK1 1967年頃製造。
裏蓋にはエスケープ・バルブが特許申請中を表す「PATENT PENDING」が記載されています。
1967年頃に生産されました。
MARK2 1968年頃~1979年頃に製造されました。
王冠マークの空いている部分が通常より小さく埋もれて見えるのが特徴です。
MARK3 1970~1974年頃に生産されました。
ほかのマークと異なり、際立ったくせがなくレターの全体のバランスが良いと評価されています。
MARK4 610mの6の最後の線の終わりがしっかりとくっついているのが特徴。
他のモデルはすき間があいています。
MARK2には赤シードの中でさらに2種のレアダイヤルが存在します。
一つは文字盤全体がブラウンに退色した「赤シードブラウン」が存在します。
こちらは焼けていない個体よりも価値が高く高値で取引されています。
二つ目は6時の位置の位置にある下2行のプリントが、中央できれいに分かれている「センタースプリット」と呼ばれるダイヤルです。
コメックスダイヤルを製造したスターン社のダイヤルであることから「スターンダイヤル」、他に「レイルダイヤル」とも呼ばれます。
こちらは通常のホワイトレターモデルにも存在する非常に人気が高いモデルです。
1978年~1991年 Ref.16660 コメックス・シード/フチなし夜光塗料
トリプルスリーの愛称で親しまれるセカンドモデルは、1978年に今日のシードゥエラーとほぼ相違ない外観と機能性を備え登場しました。
両回転防止ベゼルから逆回転防止ベゼルに変更、プラスチック風防がサファイアクリスタル風防に変えられました。
さらに、シードゥエラーの防水性の肝となるエスケープ・バルブが大型化し、防水性能は610mから1220mにレベルアップしました。
Ref.16660のレアモデルはコメックスWネーム文字盤と、フチなし夜光塗料の文字盤です。
1985年頃、インデックスの夜光塗料にメタルの縁がつくようになり、このモデルは縁あり、フチなしの2タイプが存在します。
フチなしは生産本数が少なく希少性が高いです。
1991年~2008年Ref.16600 M品番とV品番
3代目となるRef.16600は前モデルと外観上の大きな違いはなく、Cal.3135が搭載され精度が向上したこと、エクステンションブレスに誤作動防止のロックがついたことなど、マイナーチェンジにとどまりました。
発売開始後、他のシリーズでも見られるようなトリチウム夜光からルミノバへ、王冠透かしが入るなどの変更が行われました。
このリファレンスでは製造本数の少ないシリアルナンバーを持つ個体に人気があります。
それは、2008年に生産終了直前のシリアルナンバーM品番とV品番です。
90年代から2000年にかけてロレックスのすべてのシリーズで同様のマイナーチェンジが実施され、この年代のモデルは製造番号が後ろになるほど人気が集まりやすいです。
2014年~2017年 Ref.116600 鏡面バックル
2008年に一度廃盤となったシードゥエラーでしたが、2014年に復活モデルとして登場したのが116600です。
以前のモデルと大きく異なる点はベゼルのメモリがすべて刻まれました。
そのほかリューズガードやラグがサイズアップし堅牢性が向上しました。
しかし、人気が振るわなかったのか3年で生産終了となりました。
このリファレンスのレアモデルは、バックル裏が鏡面磨きのモデルです。
この3年間でロレックススポーツモデルのバックル裏がマットな質感の梨地バックルから鏡面磨きのバックルに変更されています。
全体的に鏡面バックルの人気が高く、さらにRef.116600は生産年数が少ないので、レアモデルとして扱われています。
2017年~ Ref.126600 ノークラウンモデル
シードゥエラー50周年の節目となる2017年に伝統的な40mmから3mmアップした43mmのケースのモデルが登場しました。
さらに、技術的に困難と言われていたサイクロップレンズが搭載され、レンズなしがシードゥエラーの特徴というフレーズも過去のものとなりました。
その他パワーリザーブも48時間から70時間にパワーアップし、夜光塗料には長時間発光するクロマライトが使われるようになりました。
Ref.126600のレアモデルは、2017年発売初期のノークラウンモデルです。
発売初期は6時の位置にあるSwiss madeの間に王冠マークがありませんでしたが、2018年以降は小さな王冠マークがプリントされるようになりました。
そのため、王冠なしモデルはノークラウンモデルと呼ばれるようになり、現在もプレミア価格で取引されています。
まとめ
今回はシードゥエラーの歴代レアモデルについてご紹介しました。
レアモデルなど、知れば知るほど魅力を感じるのがロレックスウォッチ。
買取リッチ東京 東小金井店ではシードゥエラーのお買取りを行っています。
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