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【スイス時計】「ETA2020問題」終了目前 スイス時計は変わった?

こんにちは!昭島市のリサイクルショップ 買取リッチ東京 昭島中神店 です。

 

スイス独占禁止当局(COMCO)からETA社へのムーブ供給取り決めの期限は今年いっぱいです。

来年からETA社はようやく自社ムーブメントの販売先を自主的に選べるようになり、

同時にグループ外への供給を止めることができるようになります。

独占状態を解消し、スイスの機械式ムーブメント産業の活性化を促す目的の取り決めですが、

はたして健全な競争状態にすることはできるのでしょうか。

競合になりうる会社は?

 

有力視されているセリカはETA社の2倍近い機械式ムーブを製造・販売しています。

一方、スイス国内に限ればETA社にはセリカの5倍以上の出荷量があり、

スイス時計産業においてはトップメーカーの座は変わらないと言えそうです。

ただし、現在のETA社製ムーブの卸し先の9割以上はスウォッチグループ内の姉妹ブランドであり、

20年ほど前の、スイス時計全体の7割以上というシェア率には遠く及びません。

ムーブメントを巡る20年の変化

スイス時計産業がETA社への依存度を大きく落とせた理由のひとつに、

完全マニュファクチュール化のトレンドがあります。

完全自社生産であれば、国や取引先に振り回されることがなくなるうえ、

より自由な時計作りができるからです。

ムーブ開発には莫大な資金が必要なため、マニュファクチュール化を進められた企業は多くありませんが、

今なお高級時計の一大トレンドになっています。

ETA社の果たす役割

ひと昔前のような絶対的な地位ではなくなってしまったかもしれませんが、

スウォッチグループにとっては最も重要な会社のひとつと言えるでしょう。

まだまだ再編成が続くスイス時計界において、有望な新規ブランドはすぐに3大グループから声がかけられます。

グループに入る大きなメリットは部品の供給を受けられることですが、

スウォッチにとってETA社ムーブを提供できることは非常に大きな武器です。

ムーブ開発は新規にとって高すぎる参入障壁になっているため、

ETA社は今後も重要な役割を担っていくでしょう。

 

 

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