こんにちは！買取リッチ東京 東小金井店です。
皆さんはプラチナとゴールドのリングはどちらがお好みですか？
ジュエリーショップでアクセサリーご覧になっている時に「同じサイズでも金よりプラチナの方が高い」と気付いた方はいらっしゃいますか？
そう、実際に複数のブランドのリングやネックレスを見てみるとプラチナは金より販売価格が10％ほど高くなっているのです。
ただ、リサイクルショップなどで売却する時、見た目と重さが全く同じだとしても、ゴールドよりプラチナの方が買取金額は安いです。
今回は「買うと高いプラチナを売ると安いのはなぜ？」という疑問にお答えします。
ティファニーのリング
まず、「買うと高いプラチナを売ると安いのはなぜ？」という疑問の答えは、「プラチナの素材の価格は金より安いが、金のアクセサリーより加工費がかかっているから販売額が高くなっている。」からです。
順序立ててご説明しますので、まず、ティファニーのリングの販売価格をご覧ください。
※2023年3月時点でティファニーの公式オンラインショップで販売されているリングをピックアップしました。
・ティファニー トゥルー バンドリング プラチナ：pt950 幅1.5mm 13号 (内周69.7mm)税込み134,200円
・ティファニー トゥルー バンドリング イエローゴールド： K18 幅1.5mm 13号 （内周69.7cm） 税込み119,900
ご覧いただいている通り、大きさやデザインは全く同じリングですが、プラチナのリングの方が金のリングより10%ほど高くなっていることが分かります。
このようなプラチナのアクセサリーの方が高いという事例はティファニーだけでなく、カルティエのアクセサリーでも見られます。
リサイクルショップでは基本的に「現在の金属の相場×重量」で買取金額をだします。
店頭買取価格（税込）
金 8,619 円
プラチナ 4,428 円
出典）田中貴金属工業HP 日次金価格推移（2023年2月25日取得）
現在のプラチナの価格は金のおよそ半分の値段になっていますので、金属の価格が低いプラチナの製品は金より安く買い取られることは明確です。
しかし、製品によっては素材の価格より少し上で買取が行われる場合もあります。
ブランドのアクセサリーがそれに当てはまります。
基本的にリサイクルショップは買い取った貴金属のアクセサリーは工場で溶解し、素材として再利用します。
一方で、ティファニーのブランドが付いているジュエリーで状態が良い物は溶かさずに再販売することができます。
再販売が可能であれば、ブランドとしての価値は維持され「金属の価格×重量」より高い値段でお客様から買い取ることができます。
とはいえ、中古販売価格は貴金属の価格の影響をうけるので、たとえ再販売できる状態のプラチナアクセサリーでも、ゴールドアクセサリーの買取価格を上回ることはほぼありません。
ある意味、プラチナのブランドリングを中古でもいいから安く手に入れたいという方にはラッキーですよね。
ちなみに、全く別の話ではありますが、2011年までは金よりプラチナの価格が高かったので、当時高いお金を出して買ったプラチナのネックレスが、今は金のネックレスより安い値段しかつかない、という現象もあります。
プラチナの加工はなぜコストがかかる？
これから、「素材の価値は金よりずっと安いのに、そんなにプラチナの加工は費用がかかるの？」という疑問を掘り下げていきます。
加工費用が掛かる最も明確な理由は、プラチナが融点の高い金属であることです。
金の融点が1064℃に対しプラチナの1769℃です。融点が高い分燃料を必要とします。
また、加工時の「ヘリ」が金より多いと言われています。
ヘリとは融解や彫金の際に火の粉や細かい粉として金属が空中に飛んで行ってしまい、金属量が目減りしてしまう事を指します。実際に加工後は全体重量が軽くなっています。
プラチナ加工において1gにつきヘリがどのくらい発生しているか定かではありませんが、大量のジュエリーを生産するブランドの工場であればヘリは想像を超える量かもしれません。
プラチナ製品の製造コストはどのくらい大きい？地金の価値だけ出してみる
次に「プラチナのアクセサリーの製造コストはどのくらい発生しているのか？」と感じた方のために、製造コストがどのくらいなのかおよその数値を計算してみます。
ここでの製造コストは、素材調達、加工におけるコストとし、デザインは同じなのでデザイン料は入っていない物とします。
計算には先ほどご紹介したティファニーのリングを使用します。
例）
・ティファニー トゥルー バンドリング pt950 幅1.5mm 13号 (内周69.7mm)税込み134,200円
・ティファニー トゥルー バンドリング K18 幅1.5mm 13号 （内周69.7cm） 税込み119,900
※pt950 ・・・プラチナ含有率95%
※K18・・・金含有率75%
使用する計算式は3つで、順にあてはめていきます。
1. 高さ×厚み×長さ＝体積
2. 体積×比重＝重量
3. 金価格/1g×重量＝金属としての価格
まず、公式1で体積を求めます。ネットショップサイトに厚みの記載がないため、画像からおよそ1mmと推定しあてはめました。
0.15×6.97×0.1＝0.10455㎤
次に公式2に体積と比重値を当てはめてリングの重さを求めます。
比重とは金属によって決まっています。比重値が大きいほど全く同じ製品でも重く感じます。値に幅はありますが、ここではプラチナは約20.3、K18は15.5で計算します。
Pt950リング：0.10455×20.3＝2.122365(g)
K18リング ：0.10455×15.5＝1.620525 (g)
pt950の方がK18より比重値が大きい為、金より若干重量が大きいことが良く分かります。
次に公式2にあてはめて金属そのものの価値がどのくらいあるか求めます。
Pt950リング： 4000×2.122365＝8489.46円
K18リング ：6400×1.620 525＝10371.36円
↓小数点切り上げ
Pt950リング： 8490円
K18リング ： 10,372円
結果として、素材のみの価格に戻すと、pt950のリングは、K18のリングより2割ほど安いことが分かります。
店頭で販売する時点で、pt950のリングはK18のリングより約1割高い値段にされているので、pt950のリングを製造・加工するのにK18の値段を超えるほどの素材調達・加工コストがかかっているということになります。
他のブランドのアクセサリーも幅〇〇mm、厚さ、号数で値段が出ている場合は、おおよその素材の価格を出すことができるので、ぜひお試しください。
製造コストが低い喜平のネックレスだったら、金とプラチナどっちが高い？
画像の様にひねられたチェーンと、押しつぶしたようなカット面が連なっているデザインを喜平と呼びます。つなげられたコマ数とカット数、予算内で作れるオーダージュエリーの一つです。
喜平はデザインが決まっていることや、環を付ける作業以外はほとんど機械製造であり工程が複雑ではないことから、オーダージュエリーの中でも製造コストが低く換金率の高いアクセサリーとして知られています。
製造コストの低い喜平であれば、プラチナと金はどちらが安いでしょうか？
結論として、喜平の場合、購入する時に高いのはゴールドの喜平で、プラチナは安いです！
K18とpt850の販売を比較してみます。製造費用が極力小さいシンプルな１コマつなぎ、２面カットのものを掲載しました。
喜平デザインは金属の強度が必要なので、含有率85%のpt850の製品を掲載することになりましたが、ご了承ください
Pt850喜平 25g/50cm 2面カット 販売価格 税込み232,128円
K18喜平 25g/50cm 2面カット 販売価格 税込み308,000円
出典：田中貴金属 GINZA TANAKA
プラチナの方が約25%安いですね。
これをみると、やはりティファニーなどのブランドジュエリーはデザインが複雑な分、職人の作業や工程も多くなり、プラチナアクセ製造費用が高くなっているというのが改めて分かります。
まとめ
買取リッチ東京東小金井店では金やプラチナなど貴金属のアクセサリーをお買取りしています。
ティファニーやブルガリ、カルティエで販売されている人気アイテムは金属の価格より高くお買取りすることが可能です。
相談だけでも大丈夫。予約は不要ですのでお気軽にお越しください。
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