はじめに
こんにちは!買取リッチ東京西八王子店です!
エレキギターを代表するブランド、ギブソン。フェンダーと双璧をなすほど有名で、初心者から熟練者まで、幅広い層が愛用しています。
今回は、ギブソンの歴史と有名なモデルをいくつかご紹介します。
詳しくない方に向けてわかりやすく解説しますので、ぜひ最後までご覧ください!
ギブソンのはじまり
ギブソン(Gibson)の歴史は1894年から始まります。
創業者のオーヴィル・ヘンリー・ギブソンは当初マンデリンという弦楽器の製作を行っていました。
1902年に販売会社として「the Gibson Mandolin-Guitar Mfg. Co, Ltd.」を設立し、エレキギター製作にも着手することとなります。
ギブソン初のエレキギター
1936年、ギブソンは初めてのエレキギターを発表します。
その名も「ES-150」。ESは「エレクトリック・スパニッシュ」の略で、エレキギターとアコースティックギターのハイブリットのような特徴を備えています。
アンプを通さずとも「鳴り」がよく、必然的に音の幅を広げることが可能なのです。
ES-150はスパニッシュスタイルで商業的に成功した世界初のエレキギターとして認知されています。
ES-150の成功を受けてギブソンはエレキギターの技術とデザインを発展させ、1952年にはギタリストのレス・ポールとの共同でソリッドギターを設計します。
こうして作られた「レスポール」はフェンダーのストラトキャスターと並び、エレキギターの代表にまで成長します。
ギブソンの経営悪化
レスポールがすさまじい人気を見せ、好調期を迎えたギブソン社ですが、1960年代に入ると次第に業績が低迷していきます。
その理由は日本で誕生したコピーモデルの登場。
日本のフジゲン社がアイバニーズやグレコといったブランドでギブソンのコピーモデルを発表し、人気を集めました。
ギブソンは1977年にフジゲン社ら国内ブランドを提訴しますが、フジゲンが既にレスポールを商標登録していたことで敗訴。
最終的にフジゲンがギブソンに商標を譲渡して和解します。
その後は工場の移転や企業の買収を行いましたが、結果は振るわず。
2017年には過去10年間でエレキギターの販売数が、年間約150万台から年間100万台まで低下したことが発表されました。
2018年には事実上の破産となり、全体的な規模を縮小しますが、新体制によるギター開発を続けています。
ギブソンの有名モデル
エレキギターで最大手のギブソンの中でも代表的なモデルを4つご紹介します!
1.レスポール
ギブソンのみならずエレキギター全体を代表するモデル、レスポールは1952年に登場しました。
近い時代に発表されたストラトキャスター(フェンダー)とともに後のエレキギターの歴史を決定づけたモデルで、登場から60年以上人気を保ち続けていました。
伝統的な弦楽器を思わせる丸みを帯びたボディと、片側から角のように飛び出たカッタウェイのデザインが特徴的で、ギター表面もアーチを描くように隆起しています。
ピックアップは「ハムバッカー」と呼ばれるタイプを採用しており、シングルコイルを二重に組み込むことでロック向きのパワフルな音を奏でることができます。
数多くのコピーモデルが存在しますが、現在のレスポールの商標登録はギブソンにあるため、その名を冠することができるのはギブソン、およびその子会社のみです。
ギブソン以外の同型ギターはレスポールタイプと呼ばれ、区別されています。
2.SG
1961年に登場したSGもギブソンで高い人気を誇るエレキギターです。
ライバル会社であるフェンダーの「ストラトキャスター」等の成功を受け、レスポールのさらなる進化を期待して製作されました。
当初はレスポールをフルモデルチェンジした「新型レスポール」として売り出された本作ですが、様々な事情から1963年に「SG」と総称されるようになります。
レスポールを薄くつぶしたようなボディの両側から飛び出したダブルカッタウェイが特徴的でレスポールの小型化、薄型化、軽量化に成功しています。
SGのような形状のデザインは人気が高く、こちらも数多くのメーカーからコピーモデルが誕生しています。
3.エクスプローラー
1958年に登場したエクスプローラーはエレキギターの歴史を大きく変えたモデルのひとつです。
後述のフライングVとは同期であり、奇抜な形状から変形ギターの先駆けとされています。
エクスプローラー発売当時は、その未来的・先進的すぎるデザインが受け入れられず販売数が芳しくありませんでした。
翌年の1959年には生産を中止しています。
1970年代に入りハードロックの時代を迎えるとようやく時代が追い付いたのか、他社の類似デザインギターが脚光を浴び始めました。
その成功を受け、エクスプローラーは再生産が開始されることとなったのです。
ギブソンが1958年に生産したオリジナルのコリーナ材製エクスプローラーは100本に満たないと言われており、その稀少価値から大変高価なコレクターズアイテムになっています。
4.フライングV
その名の通りV字のシェイプが特徴的なフライングVは1958年に誕生しました。
ステージ上での演奏を前提として、格好良さだけを追い求めたデザインが特徴的です。
弦楽器に見られる伝統的なひょうたん型のデザインは、ブリッジやネックの振動を効率的にボディに伝達するため計算されつくした構造になっています。
フライングVはその構造を取っ払い、ネックとボディの接合部が大きく削られています。
この奇抜すぎるデザインは発表当初受け入れられず、エクスプローラー同様、翌年には生産中止となりました。
しかし、有名ギタリストがこの形状のギターを使用するなど徐々に注目を集め、再生産に至ったのです。
固定観念にとらわれず伝統的ギターを突き抜けて人気を獲得したフライングVはエクスプローラーと並んで変形ギターの先駆けともいえる存在です。
まとめ
今回は、ギブソンの歴史と代表的なモデル4つをご紹介しました。
大人気ブランドであるギブソンも常に人気の絶頂にいたわけではありません。
ブランド全体で見てもモデル毎で見ても、現在の人気の裏には挫折と復活があるのです。
そういった背景を知っておけば、ギブソンのギターによりいっそう愛着がわくことでしょう。
買取リッチ東京では、ギブソンを含むギターの買取を行っています。
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